鼻の穴の存在感に負けた話
こんばんは、はるこんぶです。
昔、TV番組でビュー〇ィーコロシアムという美容整形の特番を見た記憶があります。
画面の奥で一体何が行われているのか、小学生の私にはさっぱりわからず、鼻くそをほじって見ていたと思います。
大変な人もいるんだなあぐらいの、他人事です。小学生ですから。
中2の冬、クラスに貼られた修学旅行の写真で自分の顔に絶句しました。
自分は他人と比較して普通レベルと思っていたのに、どう客観視してもブサイクだったのです。
両津勘吉を受け継ぐM眉、頬のぜい肉、そして目立つ鼻。
鼻の穴が堂々と前を向いて、圧倒的な存在感を放っていました。
あまりにもブサイクすぎて写真の申し込みをやめました。
それぐらいでしょうか、学校で全く知らない1軍のヤンキーから
”お前豚みてえだなあ!!”なんて攻撃を食らい始めました。
真面目でチキンな私はどうすることもできず、ただ笑ってその場を過ごしました。悲しいかな、ブサイクという点は間違っていないのです。
そんな苦い思い出をとにかく勉強で払拭しました。変なもので、勉強をしていれば変な目で見られることも少なくなりました。
真面目に、真面目に、勉強を頑張って、影ながら生きていく。
これが最も容姿をいじられない、中学生の自分が生み出した最適方法でした。
とは言え、乙女心は正直なもので、男子に言われるとどうしてもトラウマ。愛嬌でどうにか切り抜けられる上司やおじいちゃんには好かれるが、
どうも未だに同世代への苦手意識がぬぐえないのです。
おかげで恋愛にいい思い出がない。
歳を取ると更に厄介です。
毎年4月に美人の新入社員が来ると、心底焦ります。妬み・嫉み・羨望・僻みまで。
ドラマに配役されるような、主人公に嫉妬する恋敵OL・理香子(仮名、27歳、広告代理店)も間違っちゃいないなあと実感します。
全ての理由を容姿のせいにして、僻んでしまう。
当時私が好きだった人には彼女がいました。
あんなに仕事を一生懸命頑張る彼が、彼女を好きな理由は”顔”でした。
その言葉を聞いて何かプツンと切れたのです。
結局顔なのです。私が一番悟りたくなかった事実を悟った瞬間でありました。