中将 大木繁 (7) 『ブトイルカ監獄』
靖国神社の記録では、大木中将の死亡場所は
「モスクワ市」「モスクワブトイルカ」
となっている。
日本語で検索したら、厚生労働省のエクセル資料に「モスクワブトイルカ」を見つけた。
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/soren/miteikyou/html/xls/ya.xls
「モスクワブトイルカは、モスクワ市にある病院」との記述である。
ロシア語で検索したら「ブトイルカ監獄」でヒットした。
Butyrka Prison
ブトイルカ監獄は、帝政ロシア時代 1879年に建てられた悪名高き監獄。
スターリン時代には、政治犯を収容した。
1945年当時のソ連が、強制連行した日本人を病院に入れる筈がない。
まして共産主義、社会主義と対峙していた戦中の日本、その憲兵トップを冷遇することはあっても、優遇することはない。
大木中将は、このブトイルカ監獄で獄死したと考えるのが普通である。
見出しの写真は Wikipedia からの引用