絡
多方向からの情報が混線して頭の中で絡まっている。色んな人の意見を聞きながら情報を整理していきたいと思うのに、その整理をする時間もないまま新しい情報がやってきてさらに複雑になっていく。やっと整理できる時間が来たと思った頃にはもはや解けるのかわからないくらいにごちゃごちゃしてして諦めそうになる。なんなら知らないうちに落っこちてどっかいってるものもあると思う。
道を開拓しているはずなのに、ふと後ろを振り返った時に自分が何も貢献出来ていないことに気づく。気づいた時にはもう遅くてもっとできることあったななんて思いながら次頑張ろうと己を奮い立たせることしかできない。
仕事をするにあたって、個人の感情をできる限り出さないようにいる。AIが人間の代わりに仕事をするこの時代に生きていると個人の勝手な意思で周りに迷惑かけるなんてとても恐れ多いと感じている。
とはいっても自分の職業上、対人でのやりとりが主なため人情やこの人でないといけないとか、所謂存在価値みたいなものがあることを目に見えて実感する。価値がつくのにはきっとその人の辿ってきた道や性格の相性があって自分には替えがたいものがあるんだと、そのお客様にはその人しかいないんだということを知る。
それに対して自分を客観視してみると自分でなくてもいいなと思ってしまう。ボードゲームの駒のような感じでたまたまそこに自分が居ただけで、替えがきくし自分にしか出来ないことだったとしても誰かに引き継いだら自分の席をそのまま空けても十二分に埋めれる人がどうにかできる気がしてしまう。それだけ自分の存在価値なるものは安くて、軽いようにみえる。落としたらからんと音がなりそうだな。
自分が仕事で発する言葉にあまり感情を載せないようにしている反動なのかはわからないが、人の発言に乗ってやってきた感情に反応しやすくなった。喜びや怒りやどうでもいいなと思っている感情が言葉とそのまま連動していることもあれば、建前でまったく正反対な時もあって正直面白かったり面倒くさかったりする。人と関わっている上で反射的に読みとってしまうから過度にストレスがかかるのもしばしば。まあこれが自分だからなぁと思いながら胃の痛みと共に生きていく。
結局なにが話したかったんだっけな、混線しているから仕方ないと思ってくれ。
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