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パニック障害
遡ること2019年。私はこの頃仕事に対して疲弊していた。部署が変わり、ルールも人間関係も何もかも変わった。「GWが過ぎれば慣れるだろう」そんな風に軽く考えていた。
夏になりそろそろ慣れるだろうと思っていた時期に毎朝腹痛に襲われる。朝起きると決まって腹痛が…。自分でもすぐに分かった。これは仕事への拒否反応だと。しかし職場に着いてしまえば自然と治まるので無視していた。
秋、心と体が狂い始める。日曜日の午後になるとソファから動けなくなるのだ。明日からまた働かなければならない恐怖に襲われて。そしてパーカーを被り、毛布を被り、小さく縮こまりながら、時間が過ぎていくのに抵抗した。そしてとうとう自傷行為に至った。
これを見た妻は即座に心療内科に電話し、予約を入れた。診断結果はパニック障害。「あれ、俺、限界だったんだ。」とその時初めて気づいた。そして病名が付いたことにどこか少し安心していた。何より妻が安心していた。
薬をもらい定期的に飲むことにした。この薬がまた厄介なのだ。効くのかどうかわからないくせに、飲み忘れると発作が出るのではないかと不安になり、薬を欲してしまう。職場・リュック・自宅・車全てのところに薬を置くことにした。
そんな中転換期をむかえる。2020年2月末だ。世の中はコロナウイルスパニック。当時の総理大臣が緊急事態宣言を視野に入れていることを発表。私の会社は損が出ない程度にほとんどの社員に自宅待機を命じた。当然仕事は止まる。薬の量は減る。あれ、パンデミックのおかけでパニック障害が少し改善されてきたぞ…と思った。私は仕事を投げ捨ててあつまれどうぶつの森に勤しんだ。
そしてこのあとさらなる転換期を迎える。続く。