【発達障害もどき】この症状、何が原因??
HSP(繊細な気質の人)や隠れ発達(発達障害もどき)は発達障害のような症状に悩まされることが多いのですが、この本質的な理由をご存知でしょうか。
おそらく殆どの人がその理由を知らなくて「生まれつきの体質」「発達障害に似た病気」が原因だと思い込んでいるかもしれません。
ですが、ここ最近になってようやく、この症状の原因は「愛着障害」によるものだということがわかってきました。
つまり【親子の愛着関係が上手く形成されなかったこと】によって、発達障害のような症状が引き起こされていたのです。
しかも、子どもは身体的虐待や育児放棄にあっていたわけでもなければ、親は子を思い大事に育ててきた場合にも、このような症状が現れるということが明らかになったのです。
では、どのようにして「愛着障害」や「発達障害のような症状」が引き起こされてしまうのでしょうか。
今回は親子の在り方を遡って、発達障害の症状が起こる理由を深掘りしていきます。
発達障害は「大人の不適切な関わり」で起こる?!
親の虐待や暴力は子どもの成長・発達に大きな影響を与えていることは多くの人がご存知かとは思いますが、虐待や暴力には至らない「育児放棄」や「食事を与えない」といったネグレクトの他に、「大人の不適切な関わり」が子どもの成長・発達に悪影響を与えていることが、ここ最近明らかになっています。
例えば、子どもの意見を受け入れなかったり、親子の関係性が「強者と弱者」になっていて子どもに命令や禁止をすることが多かったり、親という立場を利用して子どもの自由を制限するといったことを差します。
もちろん、親としての立場上、子どもの行動を制限しなければならない時もあるでしょうし、子どもの意見を全て受け入れることは不可能です。
ただその上で、子どもに対する接し方を誤っていてもそれを改善しなかったり、誤った形で接し続けることで子どもが精神的ストレスを抱えたり、心に傷を負ってしまうことがあります。
また、子どもが極度のストレスを感じていた場合、苦しみに適応しようと脳を変形させてしまいます。
発達障害のような症状は、実はこのように「脳が歪む」ことによって引き起こされていたのです。
歪んだ脳が生み出す弊害
脳が歪むとどんなことが起こるのかというと、まずは自分の感情をコントロールできなくなり、衝動的でキレやすくなったり、周りの人たちに乱暴な行動をとるようになります。
冷静に物事を考えて判断するよりも、自分の怒りや苦しみ、戸惑いや悲しみを言葉ではなく態度で示すようになるのです。
本来は自分の頭で状況を冷静に捉え判断したり、一旦立ち止って考えることができるものが、「乱暴な言葉や手」が先に出るようになります。
また、冷静さを失ってうっかりミスや忘れ物が多かったり、認知のズレによって物事を正しく認識できなくなることもあります。
また、喜びや達成感を味わう機能が弱いため、刺激の強いものや快楽を求めるようになります。
怖いもの知らずでどんなことにも挑戦しようとする一面もありますが、ブレーキが利かなかったり、それが危険なことであったとしても平気で飛び込んでしまうため注意が必要です。
さらに人に愛されたり、褒められる経験が少ないと、自己肯定感が低く自立の機会が果たされないこともあります。
この場合、抑うつ状態に陥りやすかったり、自傷行為に走ったり、依存性が高い場合、アルコールや薬物、恋愛依存に陥ったり、過食に走る人も少なくありません。
ちなみに私の場合、自立する機会が果たされずに親に依存してばかりいたので、自分の意思で決めることができなくて何に関しても相手任せだったり、自分の意見が人に言えなかったり、人に褒められても謙遜してばかりで自分に自信が持てなかったり、人に愛されたい欲が強くて恋愛(恋人)に依存してばかりいました。
今思えば、親との愛着関係が未熟だったことが原因だったとハッキリ言えます。
子どもを思う、大人の“不適切な”関わり方
子どもが可愛いからと何でもかんでも買い与える人もいますが、これも結果的に精神的ストレスを与える可能性があります。
なぜなら「何でも買い与える」という行為によって「何も頑張らなくても、欲しいものが手に入る」という矛盾が起こるから。
また物質的なものがどんなに手に入っても、愛情が与えられていなければ「欠乏感」が生まれます。
甘やかされた子どもには「何をしても満たされない」「人に愛されたい」という欲求があり、愛着不安を抱えやすい傾向があります。
またそれとは逆に、教育熱心な親が子どもに厳しいしつけをしたり、沢山の習い事をさせることも、子どもの自由を奪ったり、子どもの発達を阻害することになりかねません。
子どもはその時期の成長発達に合わせて、脳を刺激することが脳の発達にも繋がると言われています。
教育も体や脳の成長発達に適した時期に取り入れないと、極度な精神的ストレスを抱えて、主体性が育たなかったり、学習への意欲も湧きにくくなります。
また、幼い頃から「良い子」を育てようとすると、思春期が来た時に情動が抑えられずに非行に走ったり、性犯罪や暴力に走ってしまうこともあります。
ちなみに子どもを大切に育てようと「過保護」になりすぎても、子どもの自立のタイミングを奪ってしまいます。
世話好きな人ほど「子どもに手をかけたい」という気持ちが強いかとは思いますが、世話好きな親にとって「子どもの自立を促すこと」は最高の子育てでもあります。
安心して見守られた子どもは、親を信頼して大きく成長することに間違いありません。
他にも、以下のような子育ては子どもの成長発達を邪魔する可能性があります。
・子どもを褒めすぎる(具体的に何が良いのかを褒めていない)
・結果だけを評価する(努力しているところを褒めていない)
・子どもに弱音ばかりを吐く(親に対する不安感が芽生える)
・パートナーの陰口を言う
・自分の調子が良い時だけ関わる(関わり方にムラがある)
・子どもの言動に無関心、興味を示さない
・兄弟や他の子と比較する、比べながら褒める
・理由を言わずに物を取り上げる など
「子どもだから言ってもわからない」は通用しません。
子どもにもきちんと意思があるため、大人同士の関わり方と同等の関わり方をしないと人間不信に陥ったり、親を「安全基地」と認識せずに愛着不安を抱えてしまうものなのです。
大事なのは「子どもがどう感じ、どう受け止めているか」
「私は子どもを大事にしているから大丈夫!」
「発達に影響が出るのは、子どもに虐待しているからでしょ」
そう思う大人も多いのかもしれませんが、その行動がたとえ「子どものため」であったとしても、結果的に「不適切な関わり」になっているかもしれないので注意が必要です。
なぜなら、愛着不安を抱えていた私の親も愛情を持って育ててくれていたことに変わりはなく、ただ結果として受け手にとって愛着不安を抱えるような「不適切な関わり方」をしていたからなの。
育児には正解はないし、ある親の不適切な関わり方も別の子にとっては適切な場合もあります。
これは「子どもがどう感じ、どう受け止めるのか」が全て。
そこにフォーカスしない限り「適切な関わり方」はできないようになっているのかもしれません。
大人の発達障害を治す方法
「大人の発達障害」とも言われる、発達障害のような症状は「脳育て」によって治すことができます。
「脳が歪む」と修復できないかのように思えますが、脳が受けたダメージは脳の使い方次第でいくらでも改善することができるの。
私が実際にご相談に乗った方でも発達障害のような症状に悩まなくなったり、悩み自体がなくなった方が多いのですが、これも多くの視点を持ったり、思考パターンを変えていくことで認知の歪みを改善することができたからでもあります。
単純に脳に良いことを習慣にしていくことも大事ですが、なるべくストレスがかからないような生活習慣や思考パターンを手に入れることも重要です。
ちなみに、今回の記事でもお伝えしたように、親子関係を遡ってどんな環境下で育てられてきたのか、親はどんな特性を持っていて、自分に対してどんな関わり方をしてきたのかを振り返ることも、自分自身のルーツを探ったり、自分自身の特性を見極める上ではとても重要。
発達障害のような症状が育った環境によるものだと分かれば、親との関わり方や自分自身をいたわることがどれだけ大事なのかも見えてくるかもしれません。
☆☆イベント、個人セッションのお知らせ☆☆
発達障害のような症状を改善して、自分らしさを取り戻したい方は「個性&才能ミイダス講座(個別セッション)」を受けてみてね🌱
(※見違えるくらいに人生が変わるので、本気で自分と向き合いたい方限定です。)
10月以降のイベントや個別セッションのスケジュールも追加しました!
早割もあるので、参加希望の方はお早めに✨️