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「毒親育ち」は勘違い?!HSPが心に傷を負う本当の理由

子育てする際に兄弟が多かったり育児が不器用だったりすると、平等に愛情が向けられなかったり、愛情の与え方にムラができたりして、愛情をかけて育てているにも関わらず、子どもにとっては【愛情不足】になることがあります。

特に親が感情豊かで天真爛漫タイプだったり、教育熱心だったりするとそれが起こりやすいし、さらに子どもがHSP気質だと向けられた愛情を誤って認識しやすくもなります。


実はそれに気づいたのは、つい最近のこと。

夫と私の両家で顔合わせをした際に、お義母さんの愛情深さと、それに反する夫のよそよそしい態度に違和感を感じたのですが、

お義母さんの性格を知れば知るほど、そして子育てをしていた頃の話を聞けば聞くほど、その理由が明らかになったのです。

愛情を向けられているのに、家族に溶け込めない夫

夫は私と同棲するまでの間、年下の私に対しても敬語を使っていたり、何となくよそよそしい態度を見せていました。

最初は単純に「彼が変わった人だからなのかな??」と思っていたのですが、彼に回避性愛着の特徴が見られたり、過去に何かしらのトラウマを抱えていたことがわかったので、簡単に心を開くことができなくなった結果、よそよそしい態度をとるようになったのかな?とも感じていました。

そういう意味では『どんな毒親が彼を育ててきたのだろう??』とずっと疑問に思っていたし、実際に会うまではあまり良いイメージも持っていませんでした。


ところが、彼との結婚が決まった後、初めて夫の両親と顔合わせしてみてビックリ。

両親はどちらも毒親という雰囲気は全くなく、むしろ人柄も良くて、話を聞けば聞くほど愛情を持って育ててきたことが覗えるくらい、とにかく素敵なご両親だったのです。


そして更にビックリしたのは、両親の前でさえ、よそよそしい態度の彼。

最初は「挨拶の場だから、少し緊張していたのかな??」と思っていたのですが、どうやらこれが通常モードらしいのです。


ちなみに私の前ではもう、よそよそしさは一切ありません。

それは回避性愛着と向き合う上で、ハグやスキンシップを取り入れたり、彼を受け入れるコミュニケーションを日々実践してきたからなのかなと思っています。


『彼のよそよそしさは、両親の愛情の受け取り方に原因があるのかもしれない』

彼が両親や家族に対して自然な態度で振る舞うようになるためには、彼の誤った愛情の認識を解いていく必要があるんだと、強く感じました。

愛情があるのに、上手に愛情を向けられない育児の現実

ちなみに夫の母は、夫とその兄、妹二人の四人兄妹を育ててきました。

その中でもお兄さんは体調を崩しやすく、長女さんは心臓病を患っていて目が離せなかったとのこと。

当時は彼がかまって欲しくて声を掛けてくるのは分かっていても、「ちょっと待ってて」「後でね」と伝えることが多く、やっと相手できると思った時には機嫌を損ねてしまうことも多かったと話していました。


また夫は子どもの頃から高いところが好きだったり、危険な行動をとることが多かったとのこと。

その話を聞いて、もしかしたら自分をもっと見て欲しくて心配してもらいたくて、このような行動をとっていたんじゃないかなって思いました。


ちなみに私の子どもの頃を振り返ってみても、親にかまって欲しくてとっていた行動があります。

私は3人姉妹の長女ですが、過保護に育てられてきたぶん『もっと期待に応えたい』『もっと沢山褒めてもらいたい』という思いから、必死で勉強や習い事をしてきました。

それは一見、大事に育てられた子どもにありがちな行動でもあるのですが、母の場合、感情豊かで気分屋で、コミュニケーションが雑な部分もあったため、私は急なそっけない態度や返答(反応)の乏しさに不安を感じることも多々ありました。


ちなみにこれは、HSP特有の感性で繊細に人の感情を汲み取ってしまったからでもあります。

母親の些細な態度の変化に振り回されてしまうことで愛情を正しく認識できず『期待に応えられなかったらどうしよう』『親を悲しませたくない』『親に見捨てられたくない』という思いが根付いて、自分に自信が持てなかったり常に人の顔色を伺ったり、主体的な行動ができなくなっていました。


夫の場合も私の場合も、何か親に問題があった訳ではありません。

ただ親の愛情の向け方にムラがあったり、私たちがHSPだったことにより、愛情を誤って認識したり、愛着形成が上手くできなかったことでトラウマや自分への自信の無さに悩まされていたんですよね。

HSPは愛情の形を誤解しやすい?!

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