![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131758440/rectangle_large_type_2_6b7c8601763caaadbac2cd945ebf43d4.jpeg?width=1200)
【読生感想文】 ヒア・カムズ・ザ・サン 【有川 浩】
劇団キャラメルボックス。
上川隆也さんとか所属されてたとこですね。
2019年頃に活動休止してたなーと思っていたら、
2022年に復活されたそうで、おめでたい。
主に脚本を書かれているのが、
成井豊さん。
本書を著者は有川ひろさん。
短いあらすじしか決まっていない段階のお話を、
そこから成井豊さんと有川ひろさんお二人が、
演劇用と小説用にそれぞれお話を書いたそう。
なにそれめっちゃおもろいやん!
前半は小説用に書かれたもので、
後半は演劇用で上演された内容から着想を得て執筆したもの、
というのが本書の構成。
やっぱおもろいやん!
登場する人物の名前や物の名前、
人物の持つ個性の設定は共通しながらも、
関係性や個性に対する思いや捉え方・呼び方まで違う。
なるほどおもれーねコレ笑
全体で250ページ程度、
前半と後半でキーワードは共通してるけど、
パラレルなお話。短くサクッと読める。
あらすじとしてはサイコメトリー的な能力を持った主人公の話だけど、
サイコメトリーと呼ぶかどうか、
書く人が変わるだけで、そこからもう違っている。
いつもの有川節的なものを期待すると、
良い意味で普段とは違うけど、
これはこれで新鮮ですわ。
有川さんは前半は小説用として書いてはいるものの、
やはり並行して成井さんが演劇用に書いているのを意識しているのか、
会話が少なめで状況説明的な文章が多いように感じる。
後半は演劇用から着想を得ての執筆なので、
やはり土台が違うというか、
会話よりも人の動きがイメージしやすいような書き方。
いやーこれ新鮮でおもろいわ笑
読みたくなるよね笑