見出し画像

自分をほんのちょっと横に置いてみる。

カウンセラーの市岡です。

自分の個性を大事にする時代、なんだか時代に逆行しているタイトルですが、お付き合いください。

一般的に言われている<自分>

そもそも<自分>って何…?
何が<自分>?
<自分>って本当にいるの?

…とヨーガや仏教ではそんな問いになっていくわけですが、ひとまず、今回はこの辺にはふれません(笑) それはまたいつか。

で、「自分をほんのちょっと横に置いてみる」これは<自分>の中で大切にしている項目の一つです。(そうとは思えない…といわれるかもしれませんが…)

自分軸
~したいという思い
自分の好きなこと
自分の思い

世の中見渡すと<自分>を大切にすることについての情報があふれています。なんでしょうね。ちょっと息苦しく感じることありませんか? 

人間関係で疲れた結果、<自分>を大切にするあまり、逆に人間関係がギクシャクしていたり、<自分>の思いを大切にするあまり仕事で時間に追われていたり、なんだか追い詰められたり…。

意外と<自分>の落とし穴にはまって、そのループから抜け出せないパターンがあるように思います。

それは本当に<自分>を大切にしていることなんでしょうか?
(そうなると、そもそも自分って何?…ということになりますが…)

自分にしがみつき始めると、なんだか生きるのが苦しくなります。
自分を大切にすると、生きるのが楽になっていきます。

私は<自分>を大切にすることを反対しているわけではありません。ただし、<自分>を大切にすることと、しがみつくことは似て非なるものだということです。

私たちは一人で生きているわけではありません。いろんなモノ・コト・人…ありとあらゆるものと関わり、つながりながら、そして相互に影響を与えながら生きているわけです。

だから、<自分>だけにしがみついてしまうと、息苦しいんだと思うんです。網の目のある一つの目だけがピーンと張ってバランスが悪いように。

だとしたら、時には<自分>以外のものにあえて「乗っかってみる」のもありではないでしょうか。網の目のバランスをとる感じです。

ポイントは「あえて」「乗っかる」です。気づいたら巻き込まれているとか、きっちり乗り込むとは違います。

それは、自分を捨てるのとも違うし、他人にあわせるとか我慢するのとも違います。なぜなら意図的に「乗っかっている」から。

もし、自分と違う意見がでたら、あえて、「それいいかもね!」と言ってみるんです。案外口に出してみると、自分が思ったほどの違和感はないかもしれません。

もちろん違和感があってもいいんです。違和感に気づいていれば。でも、違和感=<自分>にしがみつかないように気をつけて!

「乗っかってみる」と時に自分では想像もしなかった世界を見せてくれたり、<自分>で決めている<自分>の枠を広げてくれることがあります。

いつもやっているやり方が、うまくいかない時は、ちょっと乗っかてみる。自分を少し横に置くことで見えてくる世界があるかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?