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「自分を理解し、自分と関わる人のことも理解した上で、歩んでいく。」センクシャの本音と野望|瓜田淳二
エンタメ業界にアップデートを仕掛けるセンクシャの、メンバーの素顔に迫るインタビュー連載「センクシャの本音と野望」。
今回は、取締役でありライブエンターテイメント事業部本部長の瓜田淳二。舞台製作の業界大手・日本ステージにて17年間営業を担った後、2022年3月にセンクシャに参画した。
「人の話を聞ける相談役になりたい」と語る瓜田が目指す、最高の環境とは、どういったものなのか。そして人生において大切にしている思いとは……その本心に迫る。
プロジェクトの立ち上げから現場の撤去まで。ゼロからゼロまで見られるのは、営業だけ。
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――センクシャで働くことになった決め手は何でしたか?
出会いは、代表の小松﨑がシミズオクト、僕が日本ステージで働いていた頃。お互い前職で一緒に仕事をしたことがあり、小松﨑がセンクシャを立ち上げた後も、仕事を受けさせていただいていた時期がありました。
コロナを経て、僕がうっすら転職を考えていた頃に、小松﨑と会って食事に行ったんです。当時は、転職といっても他の業界も視野に入れていたので、センクシャに入ろうとはまったく思っていなかった。小松﨑と話していた間も、転職のことは匂わせていないし、この食事の場で一緒にやろうよと誘われたわけでもなかった。
ただ、食事から帰って会話を思い出していたら、一緒にやるのもありなんじゃないかとふと思ったんですよ。直感的ではありますが「ああ、この人と組んだら、面白い仕事ができる、いい環境がつくれるんだろうな」と。それで、すぐに小松﨑に連絡したのがはじまりです。
まだ、この段階では現在のビジョンのような、深い話はしていませんでしたが、業界に対する問題意識とか、こういう会社にしていきたいという思いが、ほとんど同じだったっていうのが決め手ですね。
――この業界に入ったきっかけは何でしたか?
元々は建築がやりたかったんですよ。その為に建築の専門学校に行っていました。
いざ、建築事務所に入ろうと就職活動を始めた時に、なんか違和感を感じたんですよね。確かに建築はやりたいのに、なにか足りないと言うか。色々と考えてみたら、音楽が大好きで元々バンドをやっていたこということもあって、音楽のエッセンスを加えたかったことに気付きました。
建築と音楽の要素が欲しいなと考えていたら、そういえばコンサートステージを設営する職種があるじゃないかと思って。
ステージって建築にちょっと似ている部分があるじゃないですか。建て込んで、そこに演者が乗って、音楽を上でやってもらうっていう。これが最高な仕事なんじゃないかなって思ったんですよね。
元々ものづくりとか、ものを具現化するみたいなのが好きだったので、ちょうど噛み合わさったところが、ステージ作りの会社だったんです。
ーー仕事の一番の魅力は何だと思いますか?
「ゼロからゼロまでを見れる仕事」なんです。
プロジェクトが立ち上がった瞬間をゼロとすると、使う機材やパーツを設計して、作って、段取りして、現場で組み立てて、コンサートを終えたら全部撤去する。またゼロに戻るわけじゃないですか。
僕は、いわゆる営業というポジションで、これを全部見てきた。これを体験できるポジションは営業しかないんですよね。
正直なところ、現場を最後まで見届けて、現実的な話、入金まで確認しなくてはいけない、という大変さもあります。責任は大きいですし、プレッシャーも一番かかるポジションです。
ただ、この「ゼロからゼロまで見れる」っていうのは、かけがいのない一番の魅力ですね。
「世界に行く」と決めた軸に対して、メンバー個人の価値観をどうやってそこに近づけていくか。
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ーー人生において成し遂げたいことはなんですか?
自分の事を理解し、自分以外の関わる人も理解した上で、生き方を決める。そして、後悔のない生き方を歩むことです。
あるとき、ものすごい自分本位で働いてきたなと思った瞬間があったんですよ。仕事をこなしていくことに一生懸命で、家庭や会社内での人間関係が後回しになっていたんです。
それからすこし立ち止まって物事を俯瞰できるよう、会社でのポジションを変えました。人の話を聞ける相談役ができるような人になりたいなと思ったんですよね。
自分と関わる人が、どういう人かを理解しないといけない。自分自身がどういう人なのかも、理解しておかないといけない。その理解が分かち合えた時に一番いい人間関係になると思います。それを重きに置いて人生を進んでいきたいって、皆にも伝えているんです。
ーー組織を考える上でも、人間関係は大切ですよね。
お互いを理解し合う上で大切なことは、対面で話すことに尽きると僕は思います。
そして、素直に正直に自分の考えを伝えること。そして人の考えを素直に聞くこと。素直っていうのは、人間関係のなかで一番大事なことだと思うんですよね。本当に人って憶測でいろんな事を考えてしまうので。
みんな育った環境も、世代も、価値観も、思っていることも違うわけじゃないですか。でもこう集まって同じ組織にいる。
人間関係において、その違う価値観を、1日、1ヶ月、1年、10年ってすり合わせていく事が本当に大切だと思ってます。なのでどれだけ一緒に接するかとか、どれだけ多く会話するかで距離感は違ってくるはずなんです。
例えば小松﨑のように「世界に行く」って決めた軸に対して、メンバー個人の価値観、考えをどうやってそこに近づけていくか、どんどんすり合わせていくことが大事だと思うんですよね。
そもそも軸がないと、「俺はアレがいいと思う」「私はこれがいいと思う」って、どんどん個人個人の価値観だけで動いていってしまう。会社が大きければ大きいほどブレブレになって、社員の目指す方向も定められない。そうなると、もう会社である必要もないですしね。
楽しくてやりがいのある仕事と、楽しめる環境、そして信頼できる仲間が合わさることが、一番目指すところ。
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――センクシャで実現したいことはなんですか。
海外でビジネスをすることですね。
僕、小学校1年生まではアメリカにいたからか、海外の人と喋るとか、海外の文化に触れるってことにテンションが上がるんです。なので、海外で何かをしてみたいという願望が強いのかもしれません。これをセンクシャで実現したい。
それと、やはり環境作りですね。
もちろんコンサートの仕事が好きでやってるんですが、本当に極端な話、コンサートの仕事でなくてもいいかなとも思っているんですよ。働くことを楽しめる環境が大事だと思ってるので。本音で話し合って、信頼できる仲間と一緒に仕事ができる環境を目指しています。
なので、自分にとって楽しくてやりがいのあるコンサートの仕事と、楽しめる環境、そして信頼できる仲間が合わさることが一番目指すところ。最高の職、最高の会社になるんじゃないかなと思うんです。
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