ウマ娘プリティーダービー新時代の扉 は私にとっては3番手だった

★付けは廃止となりました(めんどくさいだけ)

↑昨日からの続きとなります。

強烈なインパクトを残した2頭とは違う個性 ダンツフレームとマンハッタンカフェ

『勝利』を渇望したダンツフレーム

 ウマ娘は誰しもが「勝ちたい!」という意志を強く見せます。それはたとえモブウマ娘であってもそうなのですが、本作でそれを最も表現したのがダンツフレームでした。

 作中ではレースに勝利した描写のなかったダンツフレーム。でもダービーに出走するっていうのは、それだけで世代の上澄み中の上澄みなんです。

 通算成績26戦6勝と勝数は決して多くない馬ですが、掲示板を外さない馬主孝行な『優等生』でした。連対率(2着以内)も12/26なので、46%と高い数字です。

 皐月賞2着、ダービーも2着と、その他掲示板には乗るんだけど勝ちきれない・・・。そうした部分が、ウマ娘としては『勝利』への執念を燃やすキャラクターとして描かれたのでしょう。

 この子が輝くのはウマ娘でいうところのシニア級(古馬)戦線へ行ってから。あるいは描写がなかったですがジュニア級(2歳(当時は3歳))。

 ダービーでポッケにあれだけ肉薄する姿を見せられただけでも彼女の見せ場はあったと思います。

 正統派美少女な感じもしてファンになった人も多そう。

もうひとつの新時代の扉を開けたウマ娘 マンハッタンカフェ

 本作の主軸はあくまでジャングルポケットとアグネスタキオンなので、ダンツフレームやマンハッタンカフェはどうしても描写を抑えざるをえません。
 ですが彼女も、『当代最強』に引導を渡した1頭として、新時代の扉をこじ開けた1頭でもあるのです。

通算成績12戦6勝

 作中でも描写されていましたが、若い頃は身体が弱くひ弱なところを見せていましたが、夏競馬から本格化し、菊花賞へ。所謂上がり馬というやつです。
 フジキセキ姐さんが「もともと君は長距離の方が輝くように思えていた」という通り、見事菊花賞を戴冠。

 本作では史実は、ポッケがテイエムオペラオーやメイショウドトウの世代に勝利したジャパンカップを最後としていましたが、本来の意味で彼らに引導を渡したのは、実はカフェなんですよね。

 その直後の有馬記念でオペ世代を押しのけ、見事勝利しています。

 この年の年度代表馬はジャングルポケットでしたが、最優秀4歳以上牡馬に選ばれたのは、マンハッタンカフェでした。
 翌年の天皇賞春の盾の栄誉も見事勝ち取り、名実共に最強ステイヤーの名をほしいままにしました。

 作品の切り取り方次第では、カフェを主役に描くことも出来たと思います。
 ポッケがブラウン管越しに
「有馬記念っつーのは最強のウマ娘達が出るレースだろ!?」
と話した通り、それに勝利したウマ娘という意味では、新時代の扉を開けたもう1頭と呼べる馬です。

テイエムはこないのか、テイエムはこないのか

 一般的にいえば、アナウンサーというのは一頭に思い入れを強く持ってはいけなくて、起こっている事象をただ事実として実況するのが好ましいとされます。

 でも、ただ名前を叫んでいるだけのこの実況が名実況とされるのは、テイエムオペラオーという馬がいかに凄いのかという事を我々に知らしめてくれるものだと思う。

 本作でもこの語り口を模倣した実況が為されていましたが、不覚にも私は泣いてしまいました。それだけ私はテイエムオペラオーという馬が大好きなんです。
 テイエムオペラオーの5-6歳戦線は、私が最も競馬を見ていた時代といっても差し支えなかったので、その思い出がフラッシュバックしたのです。

 それと同時に、ドトウの執念も私は大好き。今でこそオペラオーを最も好きな競走馬と位置づけている私ですが、当時はメイショウドトウの方を応援していました笑
 2番手はハーツクライ。好きなんです、乾坤一擲の走りをする馬が。

総括して

起承転結がしっかりしていた

 昨日も書きましたが、ポッケというウマ娘を見つめていった時、

起 フジキセキというウマ娘に強い憧れを抱き
承 世代最速のアグネスタキオンに打ち負かされ
転 ダービーを制覇するも燃え尽き
結 それでも『走ること』の楽しさを取り戻し、当代最強に引導を渡す

 と、非常に分かりやすい作品作りがなされていました。いわゆる起承転結ものとしては、満点回答に近い作品だったと思います。

起承転結がしっかりしていた故に・・・

 他方で穿った見方をすれば、起承転結がしっかりとしていたが故に、良い意味での裏切りも無かったんです。
 タキオンがトゥインクルシリーズを無期限休止と発表した時点で、「ああこれはIF世界線で走るんだな」と分かるようにできていましたからね。
 とはいえタキオンが走る意味を取り戻したあの瞬間のカタルシスは、本作における絶頂だったとも言えるので、何も貶しているつもりはないのですよ。

 でも、もしもエルコンドルパサーがダービーに出走できていたら・・・という1期ほどの攻めの試みは、最近の作品では出来なくなってきたのかなあと、少し寂しさも感じるのです。
 コンテンツとして成熟しきっているので、どうしても攻めの姿勢を取りづらいのは分かります。

 でも俺達のレースはこれからだ!エンドは、個人的には無いかなーと、ちょっと思いました。

唯一のケチの付け所

 ひとつ手前のはケチじゃないんかいというお言葉を頂戴しそうですが、まあ置いておいてですね・・・。

 フジキセキやアグネスタキオンの固有スキルの描写は素晴らしい演出が入っていた一方で、主人公であるはずのジャングルポケットやダンツフレーム、オペラオーやドトウのアレはこう・・・1回使う分には良いんですけど、毎回ゲッターのシャインスパークでも決めてるんかってレベルのエフェクトと外連味での誤魔化しの連発は、ちょっと物足りなかったですね。


 と、最後ちょっとお小言を入れちゃいましたけど、スクリーンでみて損はないと思います!
 3期でちょっと残念だなーと思っていたんですが、

個人的にはRTTT>>2期≒新時代>1期>>うまよん>>>BMW>>>>>>>>3期ぐらいの高評価です。

結論

・RTTTを新潟で上映しなかったサイゲは詫び石よこせ
・合宿所のおふとんの具合を延々と語るアヤベさんはカレンチャンと俺の嫁
・↓

純粋にケチ(罵倒)

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