夏の疲れを身体に溜めない漢方のキホン
夏の疲れが身体に残っていませんか。
今年の夏も暑く、残暑が厳しい日々が続きました。
冷房などによる体の冷え。
屋外との温度差によって自律神経も乱れやすい状態になります。
自律神経が乱れると、倦怠感や食欲不振などの症状が現れやすくなります。
また、食欲低下や
朝起きても身体が重く感じる、むくみが目立つ。こんな時は、いわゆる夏疲れを起こしています。
この記事では、漢方の考え方のキホンを知り、夏疲れを溜めないための方法をご紹介します。
漢方のキホンの考え方「気」「血」「水」
夏が終わり、この時期に感じる重いだるさの原因は、身体の中の「気」「血」「水」のバランスが崩れることが一つの原因と漢方では考えられています。
漢方でよく耳にするこの「気」「血」「水」は、身体全体を支える大事な3つの柱のことです。
気・・・目に見えないが人のカラダを支えるすべての原動力のようなもの
血・・・全身の組織や器官に栄養を与えるもの
水・・・飲食物に含まれる水分を消化吸収によって人の体に必要な形にしてカラダを潤すもの
この3つがバランス良く体内を巡ることで健康で元気に過ごせる、と漢方では考えます。
そして、この3つは、どれか1つでも不足すると他の2つのバランスも崩れてしまいます。
バランスが崩れて、うまく巡らないことで、不調が身体の表面に表れてくると考えられています。
夏の暑さを例にとると、
湿度が高く、気温と体温の温度差が近くほど、クーラーが効いている室内と外気との気温差が高くなります。
室内と外気との気温差が10度以上にもなると、外出後に急激な温度変化に身体を調整するため体温、血流の巡りが一気にバランスを崩します。
それが結果として、だるさや疲れを感じてしまうのです。
また、カラダに溜まった余分な熱を外に出すことが上手く出来なくなったり、汗をうまくかけないということも疲れやだるさの原因につながると捉えます。
例を見ても、少し身体が重たく感じる時の要因が見えてきたのではありませんか。
気・血・水で身体のバランスを整えてあげる
バランスが崩れた状態から3つ(気・血・水)をバランスよく保つために何をしたらいいのか。
ここでは、具体的に取り入れたいモノ、やった方がいいと言われるコトをそれぞれに紹介してみます。
漢方は、即効性を求めるものではなく長期的に自分の身体の中のバランスを整えていくものです。
長期的に続けることを考えると、負担感を感じることなく続けられるのがベストです。
まずは、興味あるモノや手軽に取り入れられそうなコトからトライしてみることをお勧めします。
「気」の巡りを良くするモノ・コト
・消化の良い食べ物を摂る
・睡眠の質を良くする
・アロマテラピー(香り)で呼吸(気)の流れを整える
目に見えない「気」だからこそ、頭で考えずに肌で感じる感覚や触覚、嗅覚でリラックスできるものを選んでいきましょう。
「血」の巡りを良くするモノ・コト
・湯船に入って身体を冷えないようにする
・黒色の食物(ひじき、黒ゴマ、プルーン、など)を多くとる。
・肌が乾燥しがちなので潤いを与える
肌が乾燥を感じている時は、スキンケアで丁寧に水分補給と保湿をしていきましょう。身体の内側と外側から水分を与えてバランスを整えていくようにします。
「水」の巡りを良くするモノ・コト」
・水分をとり過ぎないようにする。
・コーヒーなど刺激物をできるだけ控える。
・運動不足を解消し、代謝を高める。
むくみを感じる時は、身体の中の不用な水分をデトックスしていきます。適度なストレッチやヨガなどで身体の代謝UPを意識していきます。
最後に
本当にだるい時は休むことも必要です。
身体の中の気・血・水のバランスを整えることに意識を向けて、夏疲れ溜めない身体作りをしていきましょう。
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