見出し画像

#9 「学校に行くのが当たり前?」


不登校の児童や生徒が増え、そのための支援体制を強化するような自治体ができてきている。不登校の児童や生徒が生きやすくなるための支援になるのであればいいのだが・・・

「学校に行くのが当たり前。」不登校のニュースを見ていると、いつもこの言葉が私の頭をよぎる。でも、これだけ多様化した世の中で、学校に行くことが本当に当たり前なのだろうかと、問い直してみる必要がある。単純に学びの場を見つけるだけなのなら、学校以外でもいいし、なんならネット上でもできる時代だ。つまり、義務教育だから行かなければいけないは、なんの説得にもならない。

例えば、オリンピック選手を考えてみよう。10代でオリンピックに出場し、メダル争いをしている選手もたくさんいるが、本当に学校に行くのが当たり前なのだろうか?学校を休んで、日本代表の合宿には行っていないのだろうか?練習のために、遠征のために、仕方ない。

例えば、アイドルはどうだろう。毎日、テレビ出演やCM、歌のお仕事で学校には行っていない。人気者だから、練習があるから、仕方ない。

こうやって有名人は、すごいね!頑張っているね!と学校に行かなくても言われているのに、普通の人は「学校に行くのが当たり前」なのか。

 今回開設される不登校支援課が、どういった意味で開設されるのかは想像できる。不登校を減らすための支援である。でも、不登校の児童が増える大きな原因は、学校にあるはず。その場が楽しくない、友達とうまくいかない、先生がきらい…不登校を減らすには、学校が変わらなければならない。先生が変わらなければならない。1年で200日以上を過ごす場所が楽しい場であり、安心できる場でなければならない。不登校支援課には、ぜひ学校改革や先生たちの本当の意味でのサポート、子供達のもつアイディアの実現に力を注いでほしい。

いいなと思ったら応援しよう!