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58/1,000冊目 JUNZO (著) 『人生ドラクエ化マニュアル』
JUNZO (著) 『人生ドラクエ化マニュアル』
概要
「定価5,500円のドラクエに、面白さで負ける人生を送ってどうする!?」
『ドラゴンクエスト』を夜に送り出している企業エニックスの社員が、人生をドラクエ化するというアイデアを実行すべく、エニックスを退社し、人生ドラクエ化を実践していくプロセスを編集社による編集を介さないバージョンで紹介している著書。
感想
文章やデザインやレイアウトが雑なのですが、本質的には学ぶ部分がいくつかあって、心地が悪い思いをしました。印象が悪い本は実りがないものであって欲しいのです。認知的不協和が発生するから。
平凡な人生を価値のないものとしてエキサイティングな人生を送る必要がある、というニュアンスには賛同しないのですが、そもそも人生のゲーム化はわたしのやりたいことのひとつで、著者はゲームの三大要素をこのように説いていました。
ゴール
敵
ルール
ゴールを設定して初めて人生がゲーム化する。
敵とはゴールに到達する前に遭遇するすべての障害。
ルールとは……
わたしはゲームにあるこのルールを人生ゲームの中で相当するものを見つけるのは難しいのではないか、と思った。しかしさにあらず。
ルールとは「発見するもの」でした。
敵を倒す攻略を探す過程とルールの発見はほぼイコールでした。
何を売りたい(ゴール)とするならば、売れない現状が「敵」であり、売るための方法を探すことが、ルールを探すことであり、すなわち攻略ということになる。
なるほど、と。
冗長でスマートではなく、いくぶん気持ちの悪いレイアウト、筆致なのですが、わたしにとっては得るものがありました。
著者:JUNZO
大学4年時、ゲームメーカー4社の面接試験を受け、エニックスに就職。
エニックスで仕事をしている最中に、人生ゲーム化理論を発見する。
「人様のテレビゲームを作ってる場合じゃない! 自分の人生をゲーム化するほうが先決だ!」と気づき、エニックスに辞表を提出し独立。
独立後は、情報誌創刊、電子ペット企画開発、銀座で占いビジネス展開、商品評価サイト企画運営、著書出版などなど......あらゆるゲーム目的(やりたいこと)を楽しみながら全て実現させる。
自ら編み出した「人生ゲーム化理論」を自分だけのものにするのはもったいないと気づき、新たに「本として出版する!」というゲーム目的を設定し、実際に出版に至る。つまり、「人生ゲーム化理論」は単なる空論ではなく、著書の体験に裏打ちされた実論なのである。
関連書籍
こっちのほうがずっとスマートにゲームの要素を解説しています。が、得るものが別でした。こちらの本は、ストレスはありませんでした。