おなかがすくのは健康な証拠
食事は自分を労る行為である
お腹が空くとは体から発せられる信号である。その信号を感じ取り、食べ物を食べることで自分自身を満たすことができる
私は食べることが大好きだ
すぐにお腹が空くし、ご飯を3食欠かさず食べる
それはとても健康なことであるということを研修を通して、はっとさせられたので書き留めておきたい。
例えばアディクション、例えば逆境体験、例えば多忙激務‥
何かに没頭している時は自分の体を後回しにし、自分の内側から発せられる声に気付かなくさせる
そして、ふと没頭が解けると空腹が襲ってきて食べすぎたり、再び依存物質を体内に取り入れることがある
そもそも自分の体の要望を聞かないようにしてきたサバイバーは空腹そのものをを感じにくくなっていたり、食べることへの関心を失っていることもある。なぜなら体の要望を聞きすぎてしまったら痛すぎたり、現実が辛すぎたりするからである。
そのように生きてきた人が食への関心を取り戻し、自分自身を取り戻すためにはどうしたらよいのだろうか
NPO法人リカバリー大嶋先生は
他者からの関心と現実的な関わりが自己へのケアを想起させる
と述べている
ごはん食べれてるかな。どんなものを食べてるのかな。誰と食べてるのかな。相手に関心を寄せて声を掛けてみる。=他者からの関心
その上で、一緒にごはんを食べる。お皿洗いや材料の準備、調理などを一緒にやる。作ったごはんをみんなで食べる。食べなくても食事に至る準備や材料を準備する時間を共有する。=現実的な関わり
これまでの食を通じて自分自身を形作っていたアイデンティティが再形成されていく。そのプロセスの中で自分自身を満たすことへの関心を取り戻していくのだという。=自己へのケアの想起
一緒に調理すると、その人の歴史が分かったり家庭での違いが嫌が応にも現れることがある。もしかしたらトラウマのような記憶を呼び起こすこともあるかもしれない。そのような危険性も理解しながら、食事を通じた支援を考えていきたい。
お昼はポテチです
どのようなものをおいしいと感じて、お昼にコンビニで何を選んで買うかといったことはその人が生きてきた人生に大きく作用される
文化、習慣、人生でその食べ物と良い記憶、悪い記憶が繋がる。それほど食事はその人の文脈に依存している。
食事への関心を取り戻すことは回復の1つであり
食べることができれば、自分で自分を労ることができるようになる。
また食のストーリーを通じて、その人のことを知る手掛かりになる。
今日は何を作ろうかな。それすらも、これまで食べてきたものによる。
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