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あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」〈解説編〉第六章

 ども。
 線野ひいこです。
 線を引くのが特技です。
「線を引ければ、人生ラクになる」が持論で、あらゆるストレスを解消する方法「線引きスキル」を提案しています。

最初の記事(「はじめに」と全体の構成について)はこちらです。


 今回は「線引きスキル」〈解説編〉第六章です。



第六章 「本物のストレス解消」

 第五章では、「線引きスキル」を習得できれば、「ストレス発散」ではなく「本物のストレス解消」ができるとお話ししました。
 この章では、「ストレス発散/解消」の仕組みを解説し、「本物のストレス解消」についてお話しします。

 そこで、ひとつ簡単なワークをやってみましょう。
 これも、冷蔵庫のジュースのワークと同じように、正解があるワークではありません。あなたが、どんなことをパッと思いつくかに気をつけてみてください。


「ストレス解消法」のワーク

 では、いきなりですが、質問です。

「あなたのストレス解消法はなんですか?」と聞かれたら、なんと答えますか?

 パッと思いついたのは、どんなことでしょう。
 メモしてもらってもいいし、頭に思い浮かべるだけでもOKです。
 それができたら、続きをどうぞ。



いわゆる「ストレス解消法」=「(代償行為としての)ストレス発散」

 たとえば、こんなところでしょうか。

・一人でカラオケに行ってで大声で歌いまくる
・大好きなスイーツをがっつり食べる
・趣味のスポーツに打ち込む
などなど

ほかにもいろいろあるとは思いますが、ここからは私が挙げたこの例を使って解説していきますね。

 ここで第二章を振り返ってみましょう。
 ストレスが発生するのは「期待」>「現実」の場合でした。
 ということは「期待」=「現実」であれば、ストレスにはならないということです。
 さらにいうと、「期待」<「現実」ならむしろハッピーです。

「期待」>「現実」……ストレス発生
「期待」=「現実」……ストレスにはならない
「期待」<「現実」……ストレスにはならないし、むしろハッピー

 この視点で、さきほどの「ストレス解消法」を見てみましょう。

・ひとカラ
誰にも何も言われることなく、自分の歌いたい曲を大声で歌いたい(期待)

自分の歌いたい曲を大声で歌う(現実)

「期待」=「現実」ですね。
 さらに、その日はノドの調子が良くて、前よりもなんだか上手く歌えたとしたら、「期待」<「現実」です。気持ちよいことでしょう。

・スイーツをがっつり食べる
大好きなスイーツを食べたい(期待)

大好きなスイーツを食べたいだけ食べる(現実)

 ハイ、これも「期待」=「現実」ですね。
 さらに、その日は新作ケーキもあって、これも好みのケーキで、めっちゃ美味しかった!となったら「期待」<「現実」です。嬉しいでしょう。

・趣味のスポーツに打ち込む
自分の好きなスポーツをしたい(期待)

自分の好きなスポーツを思いっきりする(現実)

 ハイ、これも「期待」=「現実」ですね。
 さらに、その日は試合で勝利をおさめることもできたとしたら、「期待」<「現実」です。嬉しいでしょうね。また、練習してきた成果を実感できたなら、これも「期待」=「現実」です。

 どの「ストレス解消法」も「期待」=「現実」もしくは「期待」<「現実」になっていますね。あなたがパッと思いついた「ストレス解消法」についても、同じように分析してみてください。きっと、同じような図式になっていると思います。


「ストレスを解消したくなる」ということは、すでにストレスは発生しているということです。そのストレスは「期待」>「現実」だったからこそ発生したものです。しかし、すでに別件で発生したストレスは今さらどうしようもないので、その代償行為として、確実に「期待」=「現実」となる行動をとることで発散しようとしているのです。

これを「(代償行為としての)ストレス発散」と呼びます。世間でよくいうところの「ストレス解消法」はこのことを指すことがほとんどです。また、あくまで「発散」であって「解消」ではないことが重要ポイントです。

 では、「本物のストレス解消」のためにはどうすればよいのでしょうか?


「本物のストレス解消」とは

 世間でよくいうところの「ストレス解消法」とは、「期待」>「現実」で発生したストレスを、まったく違う内容ではあるけれど「期待」=「現実」もしくは「期待」<「現実」になる行動で「発散」しようとする行為です。
 これ、ある程度は効果はあります。どんなことであれ、「思ったこと(期待)」が「思い通りになる(期待)」となれば、気分がいいからです。

 しかし、大元のストレスが発生しているところ(チャート図の最初の分岐)がそのままなら、またストレスは発生してしまいます。
 第三章のチャート図をもう一度ご覧ください。ストレスが発生する/しないの最初の分岐は「線が引けている」か「線が引けていない」か、でしたね。

 だから、私は「線を引くスキル」を身につけて、そもそもストレスが発生しない自分になろうと提案しているのです。「線を引くスキル」を習得することは、ストレスを根本から解消する「本物のストレス解消」になるです。

世間でよくいうところのいわゆる「ストレス解消法」
=「(代償行為としての)ストレス発散」(大元のストレスは解消しない
「本物のストレス解消」
=「線引きスキル」を習得し、ストレスの発生することそのものを解消する


 次章では、ストレスの中でもとくに「承認欲求」について掘り下げて、「自己肯定感」について考えていきます。


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