【ネスペ6問】回線~古い問題は出ない~(ネットワークスペシャリスト)
このNoteでは、ネスペR05~H21の全ての午前2問題から、回線絡みだけを集めました。6問見つけましたが、ほとんど単発。1問だけ2回出ただけでした。
分析を経て、2問に絞って良いと考えました。
今後も普及する最新技術:5G(R05年春午前2問14)
今後も使われる基礎技術:光ファイバ(R04年春午前2問02)
無線通信やLANケーブルは日進月歩。4Gだ5Gだ、カテゴリー7だ8だ、Wi-Fi7だ8だ、どんどん変わります。最新技術だけで良いでしょう。
ISDN回線なんて2024年にサービス終了していきます。一方、光ファイバは有線最速として家庭でも海底ケーブルでも使われ続けます。光ファイバの基礎は、今後も出題され続けるでしょう。
過去の技術が出題されなくなる傾向があります。
例えば、PCに機器を接続するのはUSBですよね。RS-232CやGB-IBにSCSIが、今更出題されません。使われていないんだから。回線も同じです。
このNoteでは、今後も知っておくべきポイントを踏まえつつ、回線の歴史を少し書いておきました。ご自分でも、お手隙の時に最新技術(5G, IOWN, カテゴリー8、Wi-Fi8)を調べてみて下さいね。
なお全てのNoteは、私の学生時代の独学合格体験・大学とIT専門学校での授業経験を基に作成しています。
それでは始めましょう!
\私の3ヶ月の学習記録/
最新技術 | 5G
正答はエ。
「ローカル5G」とは、大手通信会社のサービスではありません。企業や地方自治体による小規模な5Gエリアです。建物や敷地内で構築され、スマート農業や防災などの個別用途に特化できるのが特徴です。
ア:「携帯電話事業」が構築する5G網ではない
イ:「携帯電話事業」が構築する5G網ではない
ウ:「無線LAN」ではなく無線通信です。
エ:「電気通信事業者でない場合も構築できる」ので正しい。免許は要るんだなと学びになりました。
5Gはまだエリア拡大をしている段階で、不満も多いです。NTT社のIOWNが出てくるまでは、5Gが出題されるかなと予想しています。
基礎技術 | 光ファイバー
正答はア。
光ファイバケーブルでは、光を中に閉じ込めて伝送します。光は周波数がとても高いので、高速通信ができるんです。
光ファイバでの伝送には2種類あり、ケーブルの素材も違います。
シングルモード:1つの光だけで伝送。固い素材を使うため折り曲げがしにくく、高価。シンプルで長距離伝送に向いている。
マルチモード:複数の光で伝送。柔らかい素材を使うため折り曲げがし易く、安価。ただし複雑な効果が生じるため長距離伝送には不向き。
以上から正答はア。各選択肢をチェックしてみます。
ア:シングル、速い〇、長い〇
イ:シングル、速い〇、短い×
ウ:マルチ、速い×、長い×
エ:マルチ、速い×、短い〇
光ファイバの構造は長年変わらない基礎技術。有線最速なので、他に取って代わられることはないです。出題はR04だけですが、H22のテキストの記述と全く同じでした。今後も形を変えて出題され続けるでしょう。
多分出ない | 移り変わる古い問題
回線問題を集めて、もう出ないだろうなぁと思う問題もあります。せっかく集めたので載せて軽く解説はします。ご自分で「覚えてやっても良いかな」と思うものがあればどうぞ。
正答はイ。
知っておいても良いのは、アとエかなと思います。
ア:同じピッチだと影響し合うタイミングが同じになるので、ずれていた方が良いかな、ぐらいで。
エ:ツイストペアケーブルは2本をねじねじ(撚り)して、外からのノイズを打ち消す工夫。2本が離れていれば効果は薄れます。
なんとなく、アとエを外して、イとウの詳細なんて知ったこっちゃない、と勘で答えて良いと思います。私はケーブルマニアではないので、覚えたくもないです。
どうしても知りたい方は過去問道場さんへ。
正答はイ。
まずLANケーブルは基本的に金属線なので、ウとエの光ファイバは消します。アとイで迷えばOK。
私は。今後も出題されないと思うので切ります。どうしても覚えたい方は、過去問道場さんへ。
ケーブルの仕様
金属の線:光ファイバではない
ツイストペアケーブル(2対の撚り線):同軸でも単線でもない
シールドされているSTP、されてないUTPがある
名前
対応する最大速度で分類がある(カテゴリー)
カテゴリーにはnnnnBaseなど名前が付いている。例えば、カテゴリー6は1000Base-TX。
他
最新はカテゴリー8
1000Base-X、-LX, -SXは光ファイバケーブル
正答はイ。
FDDIはトークンリング方式の発展版。トークンリング方式→アーリートークンリリース方式→アペンドトークン方式(FDDI方式)と改善してきました。テキストには載っています。
H22以降出題がないので、今後出るとは思えません。どうしても知りたい方は、過去問道場さんへ。しかし、アがCSMA/CDと解説されてますが、CSMA/CAだと思います。
この問題から学ぶとしたら1点。アのCSMA/CA。複数の端末でアクセスポイントやLANを利用する時の制御方法。CSMA/CDと/CAがあり、基礎技術なので今後も出題されます。>多元接続の解説Note(準備中*)
正答はエ。ADSLで最も知っておくべき性質です。
ADSLは、下り(ダウンロード)の方が上がりより速いです。ADSLの時代は生配信なんてなかったからですね。
光ファイバケーブルの敷設がされていない地域では、電話回線を使うADSLが今も優先最速です。地味に稀に出るとは思います。
また回線の歴史をちょっと知る良い機会と思いました。次節で少し話をさせてくださいね。
回線の経緯
インターネット回線は、ダイアルアップ→ISDN→CATV, ADSL→光ファイバ(FTTH)と発展してきました。なおFTTH以外は既存の電話回線を通します。CATVはケーブルテレビなので話から除きますね。
ダイアルアップは、データを音声として電話回線に流します。インターネットを使っているときは、電話はできません。受話器を取ったら「ビーガガー」みたいな音が聞こえます。
ISDNは、デジタル信号を流します。音声通話はアナログなので、インターネットをしてても電話も通じます。2024年にサービス終了するので、今後も出ないでしょう。
ADSLは、電話回線に音声よりも高い周波数の電気を流します。周波数が違うので、インターネットをしてても電話も通じます。光ファイバが敷設されていない地域では現在も使われています。
ただし不完全な部分も多く、アップロードが遅いので生配信のん高画質は厳しいです。ADSLが出た当時は動画視聴がメインで生配信がなかった時代ですから。また局から遠いと通信速度が遅くなっていく特性もあります。
少し個人的な印象を話します。史実と異なっていたらごめんなさい。
ADSLが普及する前、日本は光ファイバを普及させようとしていましが、敷設や技術面でなかなか進まなかったです。一方韓国ではADSLが普及しネットゲーム(ラグナロクオンラインなど)が大盛況の時代でした。日本でもブームになり、ADSLが普及していった。あくまで私の身の周りの印象です。
当時(2004前後)は、友達がラグナロクばっかり行ってて、なかなか現実世界にログインして来ませんでしたw あと、WINNYってファイル交換ソフトも流行ってて、法整備がされたのはしばらく後でした。ニコニコ動画やYoutubeができて、ニコニコ生放送やサブスクがまだない時代です。それこそ収益化や案件・インフルエンサーなんて言葉もなかったですね。
ADSLは10Mbpsですが、ISDNは56kbps(0.056Mbps)なので雲泥の差。CATVなんて一部の地域や家庭しかありません。光ファイバは電話回線みたいに敷設せねばなりません。そんな状況では、既存の電話回線を使えるADSLは長らく活躍してくれました。
現在は光ファイバ(FTTH)や5Gに切り替わってきてる状況ですね。NTT社のIOWNも楽しみです。
FTTHは下り1Gbps(実際は100~300Mbps)、5Gは下り10~20Gbpsなので、すさまじいですね。
以上、用語を暗記!だけでなく、ストーリーとして覚えるのも良いかなと考えて書いてみました。最重要は、ダイアルアップ接続、ADSL、光ファイバ(FTTH)です。
まとめ
お疲れ様でした!
ひとまず最初の2問。5G・ローカル5Gと光ファイバケーブルの構造は、対策してOKです。他の問題はまぁ出ないでしょう。
最新の「カテゴリー8」や「Wi-Fi8」あたりは突然出るかもとは思います。そういうの好きな方はちょっと速度や名前を調べておくと良いですね。
もっと他に覚えるべき用語・解けるようになるべき問題はありますからね。テキストは全部読みますが、優先順位はつけてくださいね。
以上になります。
次は>多元接続・変調の解説Note(準備中*) でお会いしましょう。でわでわ。
\私の3ヶ月の学習記録/