【ネスペ2問】冗長一択VRRP(ネットワークスペシャリスト)
このNoteでは、機器の冗長構成を実現するプロトコル「VRRP」の問題を、ネスペR06~H21から搔き集めました。
ルータやサーバの冗長構成は今までも王道として登場はしてきました。しかし具体的な実装方法までは知らないですよね。
ネスペでは少しだけ深めて「VRRP」を使う、主系が生きているかは「ハートビート」信号で確認する、ぐらいを学びます。午後問題では問われませんが、言葉はチラっと出てきます。
新しい単語を1つ覚えるぞ、ぐらいの気軽な気持ちで読んでいってくださいね。
なお、私の全てのNoteは、学生時代の独学合格体験、大学・IT専門学校での授業経験に基づいています。受験側としても教える側としても実績があるので、少しでも信用して頂けたら嬉しいです。
それでは始めましょう!
\私の3ヶ月の学習記録/
少し講座 | VRRPとハートビート
VRRPは、ルータを冗長構成した時、メインルータ(主系)が停止したら他のルータ(待機系)に処理を引き継ぐようにするプロトコル。
ルータが動いているかは、死活監視情報(ハートビート)通信で伝えられます。いわゆる心音。ハートビートが届かなくなれば、トラブル発生と判断して待機系が稼働を始めます。
(プロトコルはVRRPではないですが、)サーバを冗長構成した際も、ハートビートによってトラブルの有無を判断します。ネスペでは良くでます。
問題演習 | VRRP一発引き
正答はエ。一発で正解を引いて下さい。かなりややこしいので。
ア:RARPは、IPアドレス→MACアドレス。なおIPv6ではICMPv6が担うため、RARPは不要です。>ICMPのNote
イ:RSTPは、STP(スパニングツリープロトコル)の1種。ネットワークの構成が変化したら、素早く(Rapid)再計算。>STPのNote
ウ:RTSPは、音声や動画のストーリミング伝送を制御するプロトコル(再生や録音など)。RTSはReal Time Streaming。>VoIPのNote
エ:VRRPは、ルータなどを複数(冗長)設置し、主系に障害が出たら、待機系がすぐに稼働するためのプロトコルです。ハートビートと一緒に覚えておきましょう。
他のプロトコルも太字部分を中心に、少しずつ覚えていってください。午前問題ででます。各関連Noteも今のうちにブックマークしても良いかも。
正答はエ。正解一発で引きましょう。
ア:ARP:IPアドレス→MACアドレス。逆変換はRARP。IPv6ではICMPv6が担うため、ARPもRARPも不要。>ICMPのNote
イ:OSPF:ルーティングプロトコルの1つ。AS(自立システム)内を管理するIGPに属し、リンクステート型。サブネットマスクにも対応。>ルーティングプロトコルのNote
ウ:RSTP:スパニングツリープロトコル(STP)の1つ。ネットワークが変更された時の更新が素早い(Rapid, 速い)。>STPのNote
エ:VRRP:複数のルータで冗長構成した時、主系が稼働しているかどうかを判断するためのプロトコル。いわゆる「ハートビート」。主系に障害があると判断したら、待機系が稼働を始める。
まとめ
お疲れ様でした!
VRRPで覚えるべきことは少なすぎるので、他のプロトコルに添え物で出てきます。VRRP自体が問われることは極めて稀と考えます。
実際に、たった2問だけでしたし、他のプロトコルと混ざってましたよね。
私のNoteでは、ネスペに出る全てのプロトコルを網羅します。ぜひネスペAMIIシリーズを読んでいって頂ければ嬉しいです。
読む順番は大きくは影響しませんが、テキストの章・テーマの大きさや繋がりなど大まかには並べています。それぐらいの軽い意識でOK。
適宜関連Noteへのリンクもしているので、繰り返してあっちこっち読んで行けば、そのうち知識定着していますよ。
以上になります。でわでわ。
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