【集合5問】ベン図・真理値表の力業こそ確実
私のIT専門学校の1年生に、まず「得点源」としてお薦めする計算問題です。
論理演算・集合演算・論理回路・ベン図・真理値表。書き方は違いますが、やっている理論は全く同じ。
図や真理値表を「書けば正解」できる上に、色んな問題で出てくるのに「やること同じ」なのは、オイシイですね。
まとめると以下の通り。
あとは「NOR」は「ORの結果をNOて」、「NAND」は「ANDの結果NOT」だけ知っておけば全て解けます。あと「1が真、0が偽」。
それでは始めましょう!
ベン図を描く
正答はア。
ベン図を描けば必ず正解できます。
集合、論理回路、データベースのSQL文など幅広く使える知識なので、記号とベン図を頭に入れておきましょう。
選択肢ア~エから以下と同じ図になるものを探します。
過去問道場さん「応用情報技術者H24秋問1」の図が充実しているのでどうぞ。
中間出力にも記号を割り当てる
正答はウ。
回路の中間出力にも記号を割り当てて、真理値表を書けば良いです。
各選択肢の真理値表は以下の通り。
私は全パターンの書き出しを進めます。
いくつか試す解法が時間が速いでしょうが、解きミスを発見できませんから。
全パターン出しておけば「複数のパターンで正解だ」と入念に確認できます。自信を持って「正解したな」と思えますし、見直しも楽です。
真理値表の力業が確実
正答はエ。
(NOT P) or Q = 1
(NOT Q) or R = 1
問題文より「P=1」の真理値表を作り、2式の結果が「真(1)」になる入力パターンを特定します。(以下の図ではP=0も書いておきました)
P=1, Q=1, R=1だけが該当しました。
芋づる式に推測して解きたいなら、過去問道場さん「基本情報技術者H19秋問9」。ただし、考え落とし/考え間違いをすると失点するので注意です。
試しに入れて様子をみる
正答はエ。
排他的論理和(XOR)は、「1と0」「0と1」のようにお互いが違う時に1(真)になる演算です。
奇数パリティでは、データ中「1」の数が奇数になるようなパリティを追加します。
例えばデータが01ならパリティ「0」を追加し001。11ならパリティ「1」を追加し111にします。
さすがに全パターン書き出すのは現実的ではないですね。
試しにd0~d7が0の時、パリティp=1になるか確認してみます。
ア:全て0なので、左辺=0になり右辺p=1にはならない
イ:アと同じ。
ウ:d0~d7は全て0なので結果は0、さらにp=1とのXORすると結果は1。しかし右辺は0。
エ:左辺はウと同じで結果は1。右辺も1。正しい。
したがって正答はエ。
過去問道場さん「基本情報技術者試験H19春問10」の解説もどうぞ。別の解き方をしています。
問題文の例で試せば良い
正答はウ。
問題文のように「00101000」が「00001000」になる手順3を特定します。
もし複数の選択肢で成立した場合は、他の値を試します。例えば「0000 0001」が「0000 0001」、「0000 0011」が「0000 0001」になるような。
まとめ
お疲れ様でした。
「とにかく全部書けばいいんでしょ!」を分かって頂ければ、大丈夫です。点数取れますよ。
問題でも真理値表、各選択肢でも真理値表。
例え、アもハズレ、イもハズレ、ウもハズレで、エが正解とか、「最初にエを計算してればー!!」となっても運ですし、「他の選択肢が確実に間違いだと分かった」と前向きにとらえてください。
ちょっと苦労しただけで、確実な正解・得点がゲットできるんです。
運が良ければ2~3問でることもあったので、ぜひ一度完全に解けるようになっておきましょう。一度習得すれば、そう忘れるものでもないです。
他のNoteも良かったら見て頂けると嬉しいです。
気が向いたらまた来てくださいね。お待ちしてます!
\力試しは修了試験で!4回分の解説です/
p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。
でわでわ(・ω・▼)ノシ