【ネスペ5問】IoT(ネットワークスペシャリスト)
このNoteでは、ネスペR06~H21からIoT絡みの問題だけを集めました。やはりプロトコル・無線通信規格が多いですね。
今まで、ZigBee, BLE(Bluetooth)が多かったのですが、最近MTQQ, CoAPなど新しい用語も出てきているのが見受けられました。
IoTは急速に発展している分野なので、次から次に新技術が登場します。用語がいつまで出るのか、突然どんな用語が出るのか、正直予測しにいです。
基本用語(ZigBEE, BLE, IEEE802.11)を抑え、新用語(MTQQ, CoAPなど)へと広げていく戦略になります。
このNoteには、私の学生時代の独学合格体験、大学・IT専門学校での授業経験を基に作成しています。少しでも信用して頂けたら嬉しいです。
それでは始めましょう!
\私の3ヶ月の学習記録/
無線規格とプロトコル
IoTは通常のコンピュータと違って、小型だったり屋外だったりと低スペック・省電力が求められます。
通信方式も色々あるのでここで覚えておきましょう。
BLE:ブルートゥースの発展版。届くのは数十~300m
LPWA:低電力長距離通信の定番。通信距離は数~数十km
ZigBee:マイコン無線通信の定番(2.4GHz)。6万台接続できるが、通信距離は30m程度。
これらはITパスポートで頻繁に出題されています。>【Iパス】IoTの技術用語Note
さらにネスペで出る無線通信規格を追加します。
Wi-SUNは:920MHz、500mまで通信。スマートメータやHEMS(無線通信を用いた家庭内電力の見える化)で使われる。
6LoWPANは、「IPv6 over Low-power Wireless Personal Area Networks」で、IPv6に対応した低消費電力の無線通信プロトコル。
IoTに特化した通信プロトコルも追加します。
MTQQは、機器同士の通信プロトコル。「IoT」「メッセージデータの容量が小さい」「パブリッシュ/サブスクライブモデル」などの言葉に注目。応用情報技術者に出ました。>APR06春問5NWのNote
CoAPは、IoTデバイスがWeb通信を行うプロトコル。UDP、通信データが小容量。暗号化や再送機能もあり。
たくさん用語が増えましたが、太字だけは必ず知っておいてください。
問題演習
正答はウ。
ア:「5GHz」が誤り。BLEは2.4GHzを使います。Bluetoothの発展版。低消費電力・頑張っても400mまで。
イ:「920MHz」が誤り。IEEE802.11acは無線LANの規格。5GHzを使います。無線LANは2.4GHzと5GHzを使う規格があり。IEEE802.11b, g, nが2.4GHz、nは2.4GHzと5GHzの両方。他のa, acは5GHz。
ウ:正しい。Wi-SUNは920MHzを使い、500mまで通信できます。スマートメータやHEMS(無線通信を用いた家庭内電力の見える化)で使われます。
エ:「最大7個の子ノード」が誤り。ZigBeeは、低い消費電力の無線通信。2.4GHzを使い、6万台を超える子機を接続できますが、250kbpsの低速・通信できる範囲は30mぐらいです。
正答はウ。
「IoT」「メッセージデータの容量が小さい」「パブリッシュ/サブスクライブモデル」などの言葉があれば、MQTTと判断。IoT絡みの新用語なので、応用情報技術者にも最近出題されました。>APR06春問5NWのNote
なお、パブリッシュ/サブスクライブモデルは、送信者からの情報を中継システムが保管し、受信者は興味を中継システムに登録しておき、興味のある情報だけを受け取る方式のこと。
MQTT以外は全て無線通信の規格でした。
ア:6LoWPANは、「IPv6 over Low-power Wireless Personal Area Networks」で、IPv6に対応した低消費電力の無線通信プロトコル。
イ:BLEは、Bluetoothの発展版。2.4GHzを使い、低消費電力、頑張っても400mまで。
エ:Wi-SUNは、920MHzを使い、500mまで通信。スマートメータなどで使用。
正答はエ。CoAPは、IoTデバイスのように、機能や性能が限定された機器Web通信を行うプロトコル。
UDPを利用するのでリアルタイム性に優れて、通信データは小容量なので低消費電力と低性能でも使え、暗号化や再送機能もあります。
ア:UDPを使っているので、リアルタイム性が重要な通信に適しています。信頼性を求めるならTCPですよね。>TCPとUDPのNote
イ:「高い信頼性」はUDPではなく、TCP。CoAPはUDPを使っているので不適切。
ウ:CoAPはテキストベースではなく、バイナリ(2進数のビット表現)なので不適切。
エ:正しい。「小電力デバイスの通信に向いている」が正しく、「パケット損失が発生しやすく」ても再送処理をしてくれます。
正答はウ。消去法で解くのが良いです。
ZigBee(ジグビー)は、マイコン無線通信の定番(2.4GHz)。6万台接続できるが、通信距離は30m程度。
ア:「最大七つのスレーブ」が少なすぎます。Bluetoothと思われます。
イ:「5.8GHz」が誤り。DSRCらしいですが覚えなくてOK。
エ:「映像や音楽配信」が誤り。「広い周波数帯」よりUWB。
以上より、ア, イ, エがZigbeeではないので消去法で正解します。
DSRCやUWBについてどうしても詳しく知りたい方は、過去問道場さんへ。でも私は覚えなくて良いと判断します。
最後にちょっとおまけ。むかーしからIパス・FEで出ていた技術用語です。
正答はイ。>【Iパス】IoT特有の技術Note
PLC:電力線を通信回線としても利用
PoE:通信回線を電力線としても利用
ア:「音声データ」よりVoIP。>VoIPのNote(準備中*)
ウ:「無線LANの標準規格」よりWi-Fi(ワイファイ)。>無線LANのNote
エ:無線LANの暗号化は、WEP, WPA, WPA2, WPA3。>無線LANのNote
まとめ
お疲れ様でした!
IoTの通信の基礎は3点。
BLE:ブルートゥースの発展版。届くのは数十~300m
LPWA:低電力長距離通信の定番。通信距離は数~数十km
ZigBee:マイコン無線通信の定番(2.4GHz)。6万台接続できるが、通信距離は30m程度。
プロトコルは新用語。
MTQQは、機器同士の通信プロトコル。メッセージデータの容量が小さく、パブリッシュ/サブスクライブモデル方式。
CoAPは、IoTデバイスがWeb通信を行うプロトコル。暗号化や再送機能もあり。
IoTに関わらず、従来から出ていた用語。
PLC:電力線を通信回線としても利用
PoE:通信回線を電力線としても利用
無線LANは、IEEE802.11b, g, nが2.4GHz、nは2.4GHzと5GHzの両方。>無線LANのNote(準備中)
以上になります。APまでの基礎固めが効いてくるテーマでしたね。でわでわ。
\私の3ヶ月の学習記録/