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【Iパス8問】産業財産権から見る法律問題の優先度

このNoteでは、産業財産権の出題をまとめています。

知的財産権(産業財産権4種と著作権は権利系法律の必須科目。令和5~平成28年度春の12回で、毎回1~2問出題されてます。

  • 産業財産権は7回

  • 著作権は8回

産業財産権は、キーワードで解ける問題が多く、出題幅も狭いため、少し学習するだけで得点源になります。

知的財産権を完全対策するために、>>著作権のNote<< も併せてお薦めします。

なお、このNoteは私が専門学校で教えてきた指導経験と970点合格をした実績に基づいていますので、是非参考にしてくださいね。

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基本 | 4つのキーワード

まず、各権利のキーワードを覚えましょう。

問題文で使われる言葉を知っているだけで、情報圧縮して覚えやすく、出題した時に「この言葉があるからこれだな」と精度良く正解を絞り込めますよ。

  • 特許権は、「発明」

  • 意匠権は、「デザイン」

  • 商標権は、「商品名」「マーク」など

  • 実用新案権は、「小発明」を「組み合わせ」

実用新案権が分かりづらいので、最初の3つを最優先としてくださいね。

また、申請してから法律保護を受ける点が、自然発生する著作権とは異なります。

なお、出題されるキーワードに注目した学習方法は、 >>キーワード連結のNote<< をどうぞ。


基本問題と特許権のバリエーション

では、キーワードが使える基本問題を解いていきましょう。

簡単に正解できるので、ぜひ得点源にしてくださいね。


まずは権利の内容の問題。

知的財産権のうち、産業財産権を挙げたのはどれか。
ア:意匠権、実用新案権、著作権
イ:意匠権、実用新案権、特許権
ウ:意匠権、著作権、特許権
エ:実用新案権、著作権、特許権

「ITパスポート試験 平成28年度春問23」より改変

正答はイ。なお、著作権を除く消去法でも、イだと分かります。

なお、産業財産権4つと著作権を合わせて「知的財産権」と云います。


次は、キーワード連結で一発正解できる基礎問題です。

特許法の保護対象になるものをを全て挙げたのはどれか。
a:機能を実現するための独創的な発明
b:新製品の形状・模様・色彩など、斬新な発想のデザイン
c:新製品のブランド名
ア:a イ:a, b ウ:a, b, c エ:a, c

「ITパスポート試験 令和2年度問16」より改変

正答はア。全てキーワードで特定できます。

  • aは「発明」から特許権

  • bは「デザイン」から意匠権

  • cは「ブランド名」から商標権


次は、保護対象の事例の問題をしましょう。

意匠権の保護対象はどれか。
ア:幾何学的で造形美術のようなプリント基板
イ:業務用車両に描かれた自社サービスの名称
ウ:工芸家がデザインした量産可能なお土産の張り子の虎
エ:魚のうろこのようで美しい棚田の景観

「ITパスポート試験 平成29年度春問17」より改変

意匠権=デザインから、ウが正答と狙いをつけます。

なお、イは商標権。アとエは申請しても認められるまでは、もう一声ですね。

ここに出てきた具体的事例を丸覚えようとせず、感覚を身につけて

「ちょっと迷うけど、高い確率で正解はこれでしょ」

ぐらいになれば充分です。


実用新案権の保護対象はどれか。
ア:高い圧縮効率と復元率を両立させた画像処理プログラム
イ:インターネットを利用したビジネスモデル
ウ:岩石うちレアメタルを無駄なく抽出する方法
エ:電気スタンドと時計を組み合わせた機器

「ITパスポート試験 平成31年度問20」より改変

正答はエ。運よく「組み合わせて」がありました。

なお、ウは製法なので発明、つまり特許権だと分かりやすいですね。

ここからポイント

ア・イも特許権の例なので覚えておきましょう。

特許権は「自然法則を利用した発明」ですが、

  • 「プログラム」も特許で保護されることがある

  • 「ビジネスモデル」としてシステム化すると特許と認められる

不正解の中に「知らないこと」があった時、おさえるも大事。問題は流用されますからね。


特許権のマイナーバリエーション

ここまで、権利の内容と事例は学びました。それで7~8割方大丈夫。

もし学習を進めて余裕が出てきたら、期待される効果やもう少し詳しい法律の問題にも対応しましょう。

自社開発した技術を特許した後に期待できる効果はどれか。
a:当該技術に関連した他社とのアライアンス(業務提携)で、有利な条件を設定できる。
b:当該技術の開発費用の一部だけでもライセンス料によって回収できる。
c:当該技術を用いた商品や事業への、他社の参入を阻止できる。
ア:a イ:a, b ウ:a, b, c エ:b, c

「ITパスポート試験 令和4年度問6」より改変

正答はウ。他者が特許技術を利用するには、発明者に特許使用料(ライセンス料)を支払う必要があります。

いちいち覚える必要はないので「感覚で正解した」ぐらいでOKです。


aに入る字句はどれか。
特許権は「a」を独占的・排他的に利用できる権利である。
ア:産業上利用することができる新規の発明
イ:新規の工業製品などで、形状・模様・色彩などについて美感を起こさせる工夫

「ITパスポート試験 平成28年度秋問21」より改変

正答はア。「発明」から絞れます。

bに入る字句はどれか。
特許権は、我が国の法律では「b」に与えられる権利である。
ア:最初の出願者
イ:最初の発明者

「ITパスポート試験 平成28年度秋問21」より改変

正答はア。

産業財産権は「申請して」認められて初めて法的に発生します。一方、著作権は申請なしで自然発生します。

とはいえ、「別々に発明」「先に発明したけど申請が遅れた」って場合へ法律も対応します。しかし、基本情報技術者試験の範囲なので、とりあえず無視しましょう。


権利には期間があり、しばしば出題されます。例えばクラシック音楽の著作権は失効しています。

特許権の存続期間は出願日から何年か。延長登録はしないとする。
ア:10 イ:20 ウ:25 エ:30

「ITパスポート試験 平成30年度春問16」より改変

正答はイ。余裕があれば覚えておいてください。

関連して著作権は70年。わりと最近の2018年に改訂されたため、出題に備えましょう(CG-ARTS検定などではよく出題されます)。


まとめ | キーワード→事例→(少し詳細)

>>不正アクセス禁止法のNote<< でも触れましたが、覚える法律は優先順位を決めましょう。学習効果と得点源のコスパです。

  • 出題頻度の多い法律

  • 理解深度の浅い法律

学習も優先順があります。覚える情報量が少ない方が良いですよね。

  1. キーワードで解ける問題

  2. 事例の問題

  3. 例外や少し詳しい問題

2は、事例から法律・権利のイメージが具体的になり覚えやすいです。

3は、複数の過去問を解いて「また出た」「また間違えた」と感じたら覚えていってください。

また、著作権法は2018年改訂、GDPRは2016年制定して新しいも要チェックです。ITパスポートは新用語の導入に積極的ですから。

少し前はランサムウェア耐タンパ性、現在はスクラム周りが積極的に出題される傾向で推移してます。

次は >>著作権のNote<< をどーぞ!

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p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

でわでわ(・ω・▼)ノシ


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せんない
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