【ネスペ3問】RADIUS(ネットワークスペシャリスト)
このNoteでは、R06~H21の全問題からRADIUSを問うものだけを集めました。
IEEE802.1Xに基づくRADIUSは、無線LANへの接続でも、学校のPCへのログインでも使われています。組織でアカウント(IDとPWD)を管理・運用する標準なので、是非深く学びましょう。
出題は3問だけでしたが、学べることはとても多いです。
ネスペにはたくさんのプロトコル・規格が出題されます。バラバラに表れるので一気に覚えるのは困難です。少しずつ系統立てていけばと作っています。
全てのNoteは、私の学生時代の独学合格体験、大学・IT専門学校での授業経験に基づいて作っています。合格率を倍に上げた実績もあるので、少しでも信用して頂けたら嬉しいです。
それでは始めましょう!
\私の3ヶ月の学習記録/
講座 | IEEE802.1XとRADIUS
IEEE802.1Xは、LANのユーザ認証の規格。有線LANでも無線LANでも使えますが、無線LANでの使用例が出ます。
サプリカント:認証を受けたい端末
オーセンティケータ:端末がアクセスする機器(アクセスポイントなど)※RADIUSサーバにアクセスするので、RADIUSクライアントとも云う
認証サーバ:IDやPWDの情報を管理。オーセンティケータからの「この人、認証していい?」の問い合わせに答える
※RADIUSサーバと呼ばれることも。
セキュリティ的に、無線LANアクセスポイントに接続する機器を選別したいです。例えば社員だけ、学生だけが接続できるように。
無線LANのアクセスポイントは、学校校舎でもたくさん設置しますよね、例えばIDやパスワードによる認証を導入した場合、全部のアクセスポイントにIDやパスワードを登録するなんて、作業的にもセキュリティ的にも負担です。
そこで、認証情報(IDやパスワード)を認証サーバに一元管理させて、アクセスポイントは端末からの「接続したいんですけど」と要請を受けたら、認証サーバーに「接続していいの?」と問い合わせます。認証サーバが「いいよ」と返事をしたら、端末は無線LANを使えるようになります。
なお、SCでは、無線LANへのアクセス制限は「MACアドレスフィルタリング」も王道でしたね。>SCR06春午後問2 など
RADIUS | リモートアクセス
正答はイ。
RADIUSの基本構成と名称の組み合わせでした。必ず正解してください。
サプリカント:端末(PC)に。
オーセンティケータ:RADIUSクライアント機能:アクセスポイントに。
認証サーバ:RADIUSサーバ機能
各選択肢について(正解したならスキップしてOK)。
ア:「サプリカント」はPCでOK。しかし「RADIUSクライアント」はアクセスポイントに設ける機能です。
イ:正しい。オーセンティケータがRADIUSクライアント機能を持ちます。
ウ:「アクセスポイントにサプリカント」ではなく、RADIUSクライアント。「RADIUSサーバ」機能は認証サーバに。
エ:サーバには「RADIUSサーバ機能」はOK。「オーセンティケータ」(RADIUSクライアント)はアクセスポイントに。
認証情報をサーバで一元管理する方式は、様々な場面で使われています。
例えば、私の専門学校のPCでは、学生さん各人の学籍番号とパスワードでログインします。学生さんは色んな教室で毎回違うPCを使います。よって認証サーバ(OSはWindows Server)を立てて管理しています。
PCに学生さんがIDとPWDを入力すると、PCから認証サーバに通信が行き、認証サーバからOKが出れば、学生さんはPCを使えるようになります。
もしWindows Server(認証サーバ)がなかったら、PC1台1台に全員のIDとPWDを登録する必要がありますね。無理です。
Windows Serverの体験版(日数制限)は無料でダウンロードできるので、VirtualPCに入れて遊んでみてもよいですね。
正答はエ。リモートアクセスからRADIUSと決めてOKです。
ア:CHAP:PWDをチャレンジレスポンス方式で送る
イ:PAP:IDとPWDを平文で送る(危険)
ウ:PPTP:暗号通信プロトコルで、VPNの実現方法の1つ。
PAP, CHAPはPPP接続の認証で使われる方式です。EAP(5種類)と一緒に3方式知っておいてください。>PPPのNote
無線LAN用語と絡めた問題
>無線LANの解説Noteで一度登場している問題です。
正答はエ。WPA2は主にLANで用いられる暗号化通信です。
アの「EAP」は、色んな認証方式を実現するプロトコル。5種類ぐらいの仕様が出題されるので、別途対策します。>EAPの解説Note
イの「RADIUS」は認証サーバ・オーセンティケータ・サプリカントによる認証システムの方式。暗号化通信ではないです。
ウの「SSID(ESSID)」は、無線LANの識別子(名前)。秘密鍵ではないです。
まとめ
お疲れ様でした!
箇条書きでまとめます。眺めて大体覚えてたらOKです。
まずはIEEE802.1XとRADIUSの構成。
サプリカント:端末
オーセンティケータ:アクセスポイント(RADIUSクライアント)
認証サーバ:RADIUSサーバ
さらに、以下まで必ず覚えて下さい。関連して出てきますから。
>PPPのNote(PPP, PPPoE, PPTP, L2TP)
>無線LANのNote(WEP, WPA, WPA2)
以上です。次は >EAPのNote でお会いしましょう。でわでわ。
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