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【デスペ5問】透過性(データベーススペシャリスト)


このNoteには、データベーススペシャリスト(デスペ)のAMIIの「透過性」についてまとめました。

データベースは可用性の観点からも分散システムが採用され、昨今はクラウドによって、もはや1台の物理コンピュータ内で稼働するものではなくなりました。

今回は、デスペAMIIに出てくる透過性と、令和になってから出題され始めた「ライブマイグレーション」の問題を取り扱います。

搔き集めても、たった5問なのでさくっと理解してくださいね。


デスペのAMIIはざっくり5年分解けば、全パターンが把握できます。

私が合格した時に、学習ノートにジャンル毎に問題をまとめました。このNoteの解説は、学習ノートと、私のIT専門学校での授業内容を基にしています。

それでは始めましょう!





講座 | 透過性・ライブマイグレーション


過去問を解いてると、いろんな「透過性」を目にしますが、根本は「~を利用者に意識させない」です。

例えば「障害透過性」だったら、障害が起こっていても、利用者に意識させずいつも通りに利用できること。

「位置透過性」だったら、実際のサーバは別々の場所にあるけど、利用者はサーバの位置が違うか同じかなど意識せず利用できること。

などです。

これだけで、スキップして問題演習に入ってもOKです

気になる方は、代表例がWikipediaに10個あるのでどうぞ。覚える必要はありません。強いていれば、「位置透過性」「マイグレーション(移動)」「障害透過性」あたりは一読しても良いかも程度。

アクセス/移動/位置/規模/障害/複製/並行は、過去問道場さんの解説にも列挙されています。




演習 | いろんな透過性


障害の透過性は代表的です。

正答はエ。

「障害透過性」なので、「障害」を「利用者に意識させない」旨を探せば良いです。

アは管理者視点なので×、イの「集中管理」はそもそも「分散システム」ですらないので×、ウはおそらく「冗長化」による可用性向上でしょう。

「冗長化」とは、同じ機器を複数並列稼働させて、片方が停止してももう片方が動いているので、システム全体を停止させずサービス提供が続けられることです。サービスを使い続けられることを「可用性」と云います。

「可用性(C)」は、セキュリティ3要素として最も重要な用語です。>CIAの解説Note



「移動」とは何かを考えて解いてみて下さい。

正答はア。

各選択肢の透過性の名前を書いておきますが、覚える必要はありません。なんとなく、文章からキーワードが連想できればOKです。

  • ア:正しい。「格納サイトを変更」とはデータを移動させることなので。

  • イ:物理的な位置なので、位置の透過性。

  • ウ:「重複して格納」とはコピーなので、複製の透過性。

  • エ:「分割して格納」なので、分割の透過性。



「アクセス」に関連する選択肢を探しましょう。

正答はア。

利用できることも「アクセス」と考えて、アを選びます。

他の選択肢がアクセスに絡まない、と考えて消去法でもOK。


ウは「エッジコンピューティング」

IoTのように測定機器がたくさんあったり、通信回線が細い場合に使われる技術です。



「ライブマイグレーション」は最近よく出題されるようになった用語です。
クラウド利用も活発になった背景があります。

意味は「移動の透過性」と思えばOKです。

正答はア。

物理的な変更は電源を切っておこなうのが普通ですが、システムを停止している間はサービスが提供できず、可用性は下がり、売上にもマイナンスですからね。

  • ア:正しい。

  • イ:ストレージの自動階層化

  • ウ:マルチテナント

  • エ:リソースオンデマンド


ウの「マルチテナント」も選択肢によく表れるようになりました。まだ「マルチテナントとは?」と問う問題として出てはない印象ですが、知っておきましょう。


エの「リソースオンデマンド」も覚えるかは様子見ですが、「オンデマンド」は知っておいてください。

例えば、「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」は、利用者が「見せて!」と要求した番組を見せてくれるサービス。

「NHKオンデマンド」って名前についているぐらいです。

転じて、「リソースオンデマンド」は、コンピュータのリソース(資源)を、利用者の要請に応じて提供するサービス。リソースとは、CPUの処理性能、ストレージの記憶容量などです。

例えば、通販サイトを運営していて、ブームで向こう1~3ヶ月はアクセスがものすごく伸びるから、サーバーを3ヶ月間だけ増強したい、4ヶ月目からは元に戻したい、など柔軟な対応ができます



正答はア。

利用者に分散を意識させていない旨の選択肢を選びます。

  • ア:正しい。

  • イ:利用者にアクセスサーバを意識させているので×

  • ウ:「1つのサーバ上」より、そもそも分散データベースではありません

  • エ:ウと同じく、そもそも分散データベースではありません。


マイグレーションには、他にもレガシーマイグレーションなど居つくかあります(日立さんのWeb)。しかし現状は、「ライブマイグレーション」以外の出題実績はないので、様子見で大丈夫です。

もし出題されたら覚える、でOK。それよりもさっさと午後問題の対策をした方が良いですからね。



p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

でわでわ(・ω・▼)ノシ


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せんない
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