【ココロの鬼退治】
鍼灸師で易占家の仙亀です。
家族で2週にわたり、「鬼滅の刃」というアニメーションを見ました。
何でも世間では話題になっているのだとか。
作品を観ていて、なんだかとても身近なことを題材として取り上げているなぁと思いました。
人のココロの中には、鬼というやつが現れることがあります。
東洋医学的には、感情エネルギーのわだかまりですね。
七つの大罪というやつがありますが、そんなネガティブな極端に滞ったわだかまった感情エネルギーは、人を鬼と化します。
わかりやすい鬼は、憤怒の鬼。
いつも怒っている、イライラし続けている人は、そんな人の穏やかさを取り戻すことができない、人の鬼(陰)の部分が強くあらわれている。
人に向かって、おいっ!と言いつける人は、怠惰の鬼。
自分の怠けの感情が、人のせいにして、なんでも人にやらせようとする。
嫉妬にしろ、傲慢にしろ、極端でしつこい偏った感情による行為には、すべて鬼(陰)というやつが宿っていると、東洋医学的には考えるわけです。
こうした偏った感情エネルギーを常に宿している人の人相には、それなりの悪相が現れるようになる。
そんな悪相をもって過ごしていると、人の体に病を宿したり、人間関係を乱すことによって、社会的に排斥されたりもするわけです。
アニメーションでは、鬼が増えていきますが、なるほど、影響力のある陰の感情エネルギーを宿した人は、心の弱い人、信念のない人、意志の薄弱な人を巻き込んで、ネガティブなコミュニティを作ることがあるかもしれない。
人の愚痴ばかりを言い合うコミュニティとか、人のうわさ話ばかりして盛り上がるコミュニティとか、こうした陰の感情エネルギーが強くなりやすいフィールドは、巷にはたくさん存在しているんじゃないかな。
僕が占い鑑定で、人間関係のご相談を受けるとき、そんな鬼退治みたいなニュアンスで、対策を講じさせていただくことがある。
リアルでの鬼滅の刃は、正しい言葉の力です。
言葉は人の発明した武器の一つですね。
論理思考で荒ぶる感情エネルギーから発せられる不機嫌を、抑制する対抗策となるわけです。
感情の鬼退治ができるのは、そんな刃と化した言葉の力。
そして、やはりアニメーション同様、言葉に力を添えるのは、呼吸。
覇気の伴わない論理思考では、荒ぶる強烈な感情エネルギーに負けてしまいます。
丈夫な呼吸と朗らかで穏やかな息遣い、言葉遣いがかなうと、極端でネガティブな感情エネルギーを宿した鬼退治ができるんじゃないかな。
人には七つの感情があります。
そんな七つの感情を制御するのが精神の力。
精神の力を高め維持するには、強い意志の力が必要。
言葉を巧みに豊かに穏やかに使いこなすためにも、丈夫な意思を備えることで、陰の感情エネルギーである鬼(陰)に振り回されることなく、自分も鬼(陰)を宿すことなく過ごせるんじゃないですかね。
なんだかこじつけのようですが、僕なりのアニメーションを見ての感想だったとさ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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