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読み、感じ、話す。

本を読んだり、講演会に行ったり、勉強会に参加したり。
インプットの機会はさまざまあれど、その知識をどう表現するか、どう行動につなげるか、
そこにその人の今がある。

昨年8月から読書のすすめの小川さんと共に毎月開催してきた「読書てらこや」は、丸1年続き、毎月2冊ずつ、計24冊の課題本を参加者と共に読んできた。
本を読み、そこに何を感じたのか、感じなかったのか、そしてその理由はどこにあるのか。
それを参加者全員に言語化してもらい、グループに分かれ、互いに対話してもらったこの1年。
「この本はこう読むべき」など、答えを出すものではなく、それぞれが感じたこと、その理由を問い合うことで自らの心の内への問いに繋げてもらう読書会。

人前で自分の考えを話すこと、そもそも自分の考えを言葉にすること、
それまでそうした経験がそれほどなかった方々も、さすがに1年一緒にこの時間を共有していると、
だんだんと、その人らしい話し方で、その人らしい感性を、表現していくようになった。
その表情は穏やかで、無理なく、声のトーンも話すスピードも自然体。
少しずつ少しずつ、時間をかけて、その人がその人を取り戻していくような印象だった。
こちらが間に入って促さずとも、自然とそこには対話が生まれている。
それは、センジュ出版が望む景色でもあった。

来月からの「読書てらこや」は2期目ということで、
奇数月はこれまでと同じ、課題本2冊についてを参加者と共に問い合う、語り合う、対話する。
そして偶数月は小川さんとわたしが皆さんの前で話をし、それを聞いて感じたことを、お互いに問い合い、語り合い、対話する。
主催者自身が自分のことばを「発し」、主催者自身もそのことで自身に問い、その様から参加の方々のご自分への問いに繋げてもらおうと、そうした魂胆だ。

「読書てらこや」は、読んで終わらない。聞いて終わらない。
必ず、感じたことを「言葉」にして、「発し」てもらう。


読み、感じ、
自分と、他者と、世界と、話そう。
あなたがあなたを取り戻すために。
世界が世界を取り戻すために。

来月25日開催「読書てらこや」の課題本はこちら。


#今日の (正確に言うと昨日の)一冊
#対話のことば
#井庭崇
#長井雅史
#240 /365

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