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Senhiro
2020年8月19日 23:26
自転車に乗って坂を下る。これ帰り登るねんなあ。まだ目的地にもついていないのに帰りを気にする。日差しが刺さる。自転車のタイヤが溶けるんじゃないか。アイスクリームのようにゆっくり溶けて、アスファルトに染みていく様子を想像する。そうやって赤い側だけ残った自転車をどう運ぶか。そんなことを考えていたら、高架下まで来た。高架下には影ができて涼しい。横を見ると高架が向こうまで続いている。土台があ
2020年3月22日 14:06
キラキラと輝く街を上から眺めるこの光は誰を照らしてるんだろう。輝きながら、何を見ているんだろう。どこにいっても明るいこの国は明るさを見せつけないと、国が終わるとでもいうように暗さを抱える。夜の空を見上げて、なぜ向こうの方の空は白けているのか。朝日も昇らない真夜中だというのに。うちに秘めたどろどろの暗さを、人工の明るさで必死に隠そうとする。暗い部分はまるであってはならないとでもい