俳句ポスト365 色鳥
今、「そういえば、昨日一昨日と『春着』で投句したのが俺の初めての俳句じゃなかった。この前『色鳥』という題で初めて投句してみて、結局ダメだったなあ」と思って、俳句検索してみたら、なんと初級の金曜日の方に(つまり優秀句として)掲載されていたのだ! 知らなかった。今気づいた。木曜だけ見て、ほらやっぱりダメだと思ったのだ。
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僕はこの句に永ったらしい説明を加えてしまった。俳句は説明するものだと思っていたのである。以下のように。
■ぼおんぼおん色鳥の夢はじけたり
■特殊な読み方または専門用語:寺のでも、聖堂のでも、教会のでも良い。夜中に眠る色鳥の耳に鐘の音が聞こえてくる。色鳥は目覚めさせられ、彼の小さな夢はむなしく弾ける。私にとって「美」、「流転」の象徴である色鳥の夢を砕く、夜の低い鐘の音
他にも三つの句を投げた。
色鳥や私の小指にも満たぬぞ
■特殊な読み方または専門用語:色鳥の可愛い小ささの歌。また、みにくい私が色鳥のちんまりした可愛さに嫉妬して、図体の大きさなら負けないぞと意地を張ろうとする歌。また、鳥にさえ競争心を起こす私の冷たい悲しさの歌。
色鳥よすだけ鳴け飛べ目覚めの時
■特殊な読み方または専門用語:ここ最近の日本の異常なまでの暑さに、涼しげな色鳥たちよ、季節を間違えてここではない場所でねむりつづけていはしないか、そして長い夏を無為に過ごしている俺自身もいい加減体を起こせよ、という呼び掛けの歌
色鳥が枝から落ちて足つつく
■特殊な読み方または専門用語:翼を持つはずの、また、あれもこれも優雅にこなすべきはずの色鳥が、枝を踏み外して落ち、足をくじいてしまった。恥ずかしそうに、細い足を小さな嘴で素早くつついている。そのかわいらしい焦りよう。儚さ情けなさ。
全部に説明をつけて投稿してしまったのである。
初めての句で、初級の優秀作に連ねられてしまった。もし、「春着」で投句した句のどれかが最後の三句まで残ったら、中級に上がろうと思う。六つのうちのどれかが残って欲しいなあ