北斎の「奇想の富士」ベスト5を選んでみた。
葛飾北斎の代表作といえば、誰しも「冨嶽三十六景」を思い浮かべることでしょう。しかしながら、「冨嶽三十六景」が完結後すぐに刊行された『富嶽百景』はそれほど有名ではないかもしれません。
理由としては、画面がモノクロであるため、華やかさに欠けること。また、絵本という冊子形式であるため、展覧会では見開きしか紹介されず、記憶に残りづらいことなどが挙げられます。
しかしながら、どれだけユーモラスな視点で富士山を面白く描いているかという点で比較するならば、『富嶽百景』は「冨嶽三十六景」