一粒の麦
居木井 啓子 作 242×272mm
“A Grain of Wheat” by Hiroko Ikii
パンそのものではなく、麦に焦点を当てて作品を制作した作家さんもいます。
「一粒の麦は地に落ちて死ななければ一粒のままである。
だが死ねば多くの身を結ぶ。 ヨハネ伝」
居木井さんは聖書の中からこの言葉を選んで描いた麦の絵に添えました。日本人にとってお米が重要な主食であるように、パンを主食にする人たちにとっては麦は大事な穀物であり、さらに宗教的な意味もあります。その麦に託して命を繋いでゆくことの意義を伝えた言葉です。
麦をモノトーンに仕上げ、台紙を黄金色、そして文字の背景に4色の紙を使って彩を添えました。シンプルですが、命の重みを感じさせてくれる作品です。
(「パン –生命の糧–」出展作品 202.10.9~11.2 於:剪画アート&スペース http://bit.ly/hc8WTq)
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