ドラマ『正直不動産2』は心地よい爽快感と共に、誰かの幸せの役に立てる人間でありたいと感じさせてもらえました
最終回を迎えたドラマ『正直不動産2』。今クールはライバルの「ミネルヴァ不動産」に山P演じる永瀬と因縁のあるディーン・フジオカ演じる神木が現れたことで、終始不穏な空気が漂っていましたよね。
高橋克典演じる「ミネルヴァ不動産」の社長・ 鵤と共に、ことあるごとに「登坂不動産」の邪魔をするというストーリー展開は読めたので、そういうのはあんまり観たくないな…と正直思っていました。
でも”カスタマーファースト命”の 月下がちょっと苦しい勉強をした回もありましたが、最後は必ず”水戸黄門”で終わるのがこのドラマのいいところです(笑)。
嘘がつけなくなった永瀬が”バカ正直”の真っ直ぐな精神で、神木の嫌がらせを最後に必ずひっくり返していく様は観ていて爽快でした。スカッとしました。
榎本さんがニューヨーク行きを打診されて悩んでいるときに、先輩がかけた言葉。
これは永瀬と一緒に過ごすようになって、榎本さんが変化した証ですよね。二人の恋も”お試し”とはいえ進展があって、次があるならやっと結婚ですかね(笑)。
永瀬との何気ない会話でニューヨーク行きを決断した榎本さん。この二人のやり取りもジワリ感動でした。
「誰かのために働けることは幸せ」…そんな風に思って仕事ができたら、それこそこんなに幸せなことはありませんね!
さらに(ここ数日事務所退所で世間を騒がせている)板垣瑞生演じる十影も、”Z世代”という”エイハラ”をあえてさせていただけるなら、やる気がなくてプライベート重視。いつも仏頂面でなんだコイツ?と思っていました。身の上話には同情しましたが、あの態度は社会人としてはいかがなものかと…。
神木に永瀬を裏切るように頼まれ悩んでいた十影に、マダムが言ったひと言。
「一生幸せでいたいなら、正直でいろ!」
これは名言です(笑)。永瀬や月下に影響されて、仕事の楽しさに少し目覚めた十影。最終回、永瀬たちを裏切らなくてホッとしました。
「俺、どうやら嘘がつけない人間になっちゃったみたいです」
神木に言ったこの言葉。それで正解!よくやった、十影くん!
登坂不動産が社運を賭けた6年越しのプロジェクトが、神木の妨害で頓挫しかけたという展開に途中ハラハラはしました。でも一方で、最後は永瀬がやってくれると分かっている安心感もありました(笑)。
地権者の狭山を説得しに訪れた永瀬。お金のためではなく、土地のことを考えてほしいと懇願しているところに神木登場!
ゼネコンと話をつけて、狭山の土地を買い取るためならいくらでも出すと言ってるので白紙の小切手に好きな金額を書いてほしいと…。
永瀬の言葉に少し心が動かされかけた狭山。そこに狭山の父親が現れて…。それにしても狭山の父親役の田中泯は、毎度いい味出しますね。
この言葉は、狭山と同時に神木の心にもズシンと響いたようでした。
妻と息子の幻影が消え去ってしまい、嘆き悲しむ神木。その後の神木の寂しいタップダンスが、花澤の無邪気な息子によって救われたシーンは心がほっこりしました。そして神木も子供たちの未来のために、きっと永瀬のように変われると信じられるいいシーンだったと思います。
最後に満を持して鵤が登場!
……ということは、続編ありそうですかね?鵤の嫌がらせがこれからも続くのは嫌ですが(笑)。永瀬が”私の大切な相棒です”と月下を認めた言葉にはグッときました。
最終回のラスト。山崎努演じる石田さんに”たたり”から解放される方法を聞いた永瀬。永瀬は月下に”たたり”のことを打ち明け、「しょうもな」と呆れられました。永瀬は”たたり”から解放されたのかもしれないけれど、風が吹こうが吹くまいが、これからも”嘘のつけない不動産屋さん”として街の人々を幸せにする仕事をしていくことでしょう。
今回の”シーズン2”でも不動産に関するさまざまな知識を学ぶことができたし、エピソードそれぞれ”感動ストーリー”で幸せな気持ちにさせてもらいました。『正直不動産SP』なのか『正直不動産3』なのかは分かりませんが、また永瀬財地に会える日を楽しみに待っていようと思います。