愛知県の公立学校に導入される「ラーケーション」
「ラーケーション」とは『Learning(学習)+Vacation(休暇)』の造語だそうですね。コロナ禍で生まれた「ワーケーション」、つまり『Work(仕事)』+『Vacation(休暇)』の造語と同様少々無理くり感は否めませんが、言いたいことは分かります。
年に3日、平日に家族で一緒に社会学習を楽しむ目的なら取得できるお休みで、欠席扱いにならない。海外旅行も可だそうです。例えば社会で学んだ遺跡を実際に見に行くとか、学習内容をより深めるという目的としては子供たちにとっては有意義なことなのかもしれません。
でも結局のところ、土日勤務の保護者が平日に休暇を取りやすくなるという『有給休暇促進』、すなわち『休み方改革』に繋げようというのが本当の目的のようですね。
狙いは間違っていない気もしますが、年に3日だけというのがそもそも有効に働くことになるのかどうか謎な気がします。夏休みも冬休みも春休みもあって、正直プラスのたった平日3日間の意味はなんぞや?という気もします。
それに昨今様々な形態の家庭が存在し、両親揃っている子供もいればシングルの親を持つ子供もいるし、正規雇用と非正規雇用とでは『有給を取る』というハードルも異なるような気がします。
結局こういうのは一部の家庭にだけ有効に働いて終わり・・・という感じになってしまわないかどうか危惧してしまいます。
岸田さんの『異次元の少子化対策』のたたき台も、どうしても机上の空論に終わってしまいそうな内容だと感じてしまいます。そもそも”なぜ少子化になってしまっているのか?”という根本的な部分にメスを入れない限りは現状と変わりないのではないでしょうか?
私としては子供を産むという選択をして来なかった人生なので、このところずっと岸田さんから遠回しに『子供を産んで来なかった女は役立たずだ!』と言われ続けているような気がして、どうもモヤモヤした感情が渦巻いています。
もちろん日本という国の将来を想うと今の人口ピラミッドでは不安要素だらけということは理解できますが、それとは別の”負の感情”を常に押し付けられている感覚になってしまう人間もいるということも分かって欲しいと思います。
まー物事、一方にとっては良くて一方にとっては良くないということだらけなので仕方ないんですけどね。バランス良くみんなが幸せになっていけるような世の中になっていくには一体全体何が必要なんでしょうかねー?この答えは難し過ぎて、永遠のクエスチョン・マークです。
今回もお読み頂き、ありがとうございました。