世代で″くくる″考え方を改めて考え直してみたくなったドラマ『ソロ活女子のススメ2 』第4話
ドラマ『ソロ活女子のススメ2 』。台湾編、まさかの3話連続でした。"ソロ海外旅行"、現地の人々とのふれ合いも素敵で景色も素晴らしく、これは毎シーズン恒例にしてもいいかも?ですね。
第4話のタイトルは「せんべろにジェネレーションの壁はなし」。
恵の働く会社でも新入社員が入ってきて、いわゆる「Z世代」と呼ばれる若者の指導に苦戦している模様…。
「やることたくさんで昨日も徹夜しちゃったよ」と言う先輩・石岡に対して「昼間に効率的に仕事しないからじゃないですか?」とクールにいい放つ新人くん。飲みに誘えば"アルハラ"と言われ…。先輩の指示も仰がず「自分の仕事が終わったんで帰ります」。
部長の黒田は「だからぁ、何度も言ってるけどメモしてって」「してます」「してないじゃない。メモ帳とペン持ってないでしょ?」「スマホで録音してメモに残してます」と新人さんに言われてしまい…。
ああ、分かるー!このメモを取らない感じ。写メとか録音。自分で書いた方が覚えるのに…とかは、もはや昭和世代の考え方なんですかね?
石岡は新入社員の教育係がもう無理だとブチ切れ、黒田も恵にやってもらいたいと泣き言を。そんな社員たちを尻目に、派遣社員の恵はいつものようにソロ活へ。今日は「ソロせんべろ」をしに上野へ。
焼肉屋直営店の「カドクラ」。なんと最近は"せんべろ"もオーダーはスマホで。立ち飲みも、コロナのせいで変化しているんですね。
目の前にいた「Z世代」と思われる青年を見ながら、恵は「上司の"アルハラ"を指摘しながら一人で"せんべろ"には来るのか」と一人勝手に妄想。
そこへやってきた70代くらいとおぼしきおじ様。スマホで注文と言われ戸惑うおじ様に恵が教えてあげようとしたら、その青年が先に操作を教え始め…。
そうなんですよね…。くくっちゃいけないと思いながら、ついつい無意識にそうやってしまいがち。"知っているつもり"は、まさにその通りなのかもしれません。
おじ様が店を出ようとする"いいやつ"に「角打ち」をやってる酒屋さんを紹介。"いいやつ"は「まぁ気が向いたら」とそっけなく言って、ICで支払いをサクッと済ませて去っていく…これもまた「Z世代」っぽい?!
「あれは…行かないな」恵は自分はいい情報をGETできたと、その「角打ち」のお店へ。
酒屋さんの倉庫を立ち飲みスペースにしているそのお店には、予想に反してあの"いいやつ"が!「オススメ通り来たのか?本当に"いいやつ"じゃないか!」
生ビールに自信があると言い、お姉さんが作っている"つまみ"について次々まくし立てる酒屋のおば様。
そこにあの"いいやつ"が「この生ビール美味しいね」と。お店の人に"ため口"で話しかけるところなんて、"いいやつ"なのにアンバランス(笑)。
サーバーの管を毎日丁寧に心を込めて洗浄しているから美味しいんだとおば様。「心を込めて...。エモいな」そう言ってスマホにメモる"いいやつ"。
ちょい飲みセットを注文した恵も、生ビールを飲んでその美味しさを実感。
その店に飾られている巨大な壁画。それを見つめる"いいやつ"。そこへ常連さんが現れると「天国かな…」「そう見える?」「まぁ分からないけど、そんな感じだったらいいなぁって」「じゃあ、そうかもね。天国かもしれないね」突然始まった知らない者同士の会話。
その壁画は酒屋の元ご主人、おば様のお父さんが近くの芸大の学園祭に使うお酒を配達に行っていて、その縁である卒業生のアーティストと知り合って壁に絵を描いてもらうことになったそうで。それをお客さんに見てもらうために「角打ち」を始めたと。
絵を描いてくれたアーティストさんは有名画家になったけれどすでに亡くなっていて、わざわざこの絵を探してお店に来てくれるファンもいるらしく…。"いいやつ"はそう聞いて「それは幸せですね」と。
絵が気に入ってくれたならSNSで紹介してあげてほしいと常連さんに頼まれ、「分かりました」と"いいやつ"。酒屋の姉妹はそういうのが下手で、お客さんが減ってるらしいからと。ついでにお弁当や手作りパンの宣伝も頼まれたけれど「それは美味しかったらね」と(笑)。
この恵のナレーション。目からウロコでした。「Z世代」は自分のことが一番大切で、自己主張が強くてあまり人の言うことを聞かないイメージが私にも少なからずあったりしました。
でも自分にとって必要なもの・ことを瞬時に判別していて、自分の心が動けば相手に対する対応も違うのかもしれない。それはすなわち″自分の感性や直感″を大事にして生きていたいだけなのかも…。きっと恵の言う通り″ある意味素直で正直″ということなんですね。
翌日、シン新入社員教育係として新入社員たちに話をする恵。
こんな風に言われたら、頑張って先輩たちに尊敬されるような働き方をしてみようと心が動かされるかもしれませんよね!
結局は、やっぱり双方の″心の歩み寄り″が必要ということなんですよね。こちらの主張ばかり押し付けても相手の心に響かなければ我慢大会がずっと続くわけで、それは相手も同じこと。分かり合うためにはとことん話をすることも大事だろうし、立場も世代も越えて対人間同士として、腹を割ってどっぷり向き合うことも必要なのかもしれません。
ハラハラが怖くて遠慮して上っ面の人間関係を築いても、それではずっと何も変わらないまま。感性がつながり合って、なんとなくの空気感だけで分かり合えるというケースもまれにありますが、それはやっぱり奇跡のような気がします。
お互いにより深く相手を知って、相手をリスペクトできるところが見つけ出せれば人間関係は円滑になる…それがたとえ理想論であったとしても、そんな風に世代関係なく付き合えるといいですよね。
今回の第4話はそんなわけで、世代で″くくる″考え方を改めて考え直してみたくなったという意味で深く私の心に刻まれました。