菅田将暉の芸能界における「働き方改革」のニュースを見て、人生における「生き方改革」に向けて改めて感じたこと
昨日最終回を迎えた「ミステリと言う勿れ」に大河「鎌倉殿の13人」はもちろん、ここ数年菅田将暉を観ない日はないくらい走り続けてきた彼が今俳優活動をお休みしているという。
夫婦でコロナに感染してしまったことはオマケ要素としても、大好きな人と結婚して、しばらく夫婦二人の時間をゆっくり満喫したいという気持ちは当然だと思う。
もちろん、芸能界において確固たる地位を築き上げたからこそ得られた選択肢ではあると思うけれど。休んでいる間に多忙な時にはできなかったことを思い切りやって、それがまた次の仕事に向けてのモチベーションにも繋がるし、自分を見つめ直してみると新たな演技のビジョンが生まれたりするのかもしれない。
こと芸能界に身を置いている人たちは誰しも、立ち止まるということに対して恐怖心を抱いている人が多いと思う。自分のポジションを誰かに奪われてしまう可能性があるからだ。せっかく子供を産んでもすぐに復帰する女優さんたちが多いのも、そのせいだ。
でも、例えば石田ひかりを最近ドラマでよく観るようになったけれど、彼女の場合は家庭を優先してきた期間が長く、恐らく子育てが一段落してきたからこそ仕事量を増やしつつあるのだと思われる。
テレビや映画のような表舞台に立っていないと「消えた」だの色々言われることが多いけれど、今も確かな演技力でその存在感は決して色褪せないし、年齢を重ねてきてむしろ魅力が増したように感じる。
結局のところ自分の人生、自分のペースで歩んでいくことが大切なんだと思う。周りのガツガツした熱量ある人間に負けじと対抗しようとすればそれだけ自分自身を消耗してしまうことになるし、無理しても長続きはしないと思う。
別に芸能界だけではなく、走り続けていれば時に立ち止まりたくなるのが人間だと思う。私自身も、今年はこれまでの生き方から少々方向転換をしていく年になりそうだ。人生における「生き方改革」だ。
夫婦でじっくり相談して「仕事よりも時間を優先する生き方」にシフトしていこうと決めた。人生の残り時間を思うと、これまでのような仕事中心の生き方を継続するよりは、これからは夫婦二人で過ごす時間を何より大切にしていきたいという想いが一致した。
人生100年時代という言葉が一人歩きし始めてから、定年になってからのそれ以降の人生においてもまだまだ元気に働き続けないといけないという風潮が生み出されてしまったような気がするけれど、例えば少ない年金をうまく活用しながら細々と生きていくのも一つの選択だと思う。潤沢な貯金がそれまでにできれば理想だけれど(笑)。
贅沢をしたいなら何らかお金を稼ぐ術が必要だと思うけれど、最低限の生活を送ることができればいいと考えるならば、うまくやりくりして生きていけるのではないかと思う。それこそささやかだけれど幸せな日常。それがあれば人間元気に生きていけるのではないかと思う。
理想通りのこの先の人生が待っているかどうかは未知だけれど、毎日寝る前に「今日も楽しく幸せな一日だった」、そう振り返ることができるような生き方をしていきたいと今は思っている。
芸能人でもそうでなくても、自分を大切にした働き方、生き方を模索していくことは何より大事なことだと思う。