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ドラマ『全領域異常解決室』の面白さに一度ハマってしまうと、そこから抜け出せません!

今クール一の、摩訶不思議なドラマ『全領域異常解決室』。藤原竜也&広瀬アリスのコンビがどんなものか楽しみにしていましたが、内容が現実離れし過ぎていてどう観ていいのか最初は戸惑いました(笑)。

でも子どもの頃に読んだ”科学ミステリー”や”超常現象”、”オカルト”の本の世界を実写ドラマで観ているような感覚で、すっかりその世界観にハマってしまいました。

「全領域異常解決室」…通称「全決」は、大和朝廷時代からある世界最古の捜査機関で【身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない”超常現象のような不可解な事件”】を捜査する内閣官房直轄の機関。

藤原竜也演じる興玉(おきたま)雅は”超常現象”のスペシャリストで「全決」の室長代理。広瀬アリス演じる雨野小夢は、警視庁音楽隊カラーガードから突然出向を命じられて「全決」配属になりました。

興玉はいつも無表情で飄々としているので何を考えているのか分かりませんが、知識だけの人ではなく実はめちゃくちゃ強い(笑)。アクション・シーンの藤原くんは、冷静沈着でとてもカッコいいです。

小夢は人の周りの「空間が歪んだように見える」という不思議な能力の持ち主で、どうやらそれを買われて「全決」に来た模様?

遺体が見つからずに人間の身体だけ消えてしまう「神隠し事件」が起きたとき、「私は神の一柱、ヒルコである」という犯行声明が出されたことにより、世の人々がヒルコという神の存在を信じて崇め奉る者まで現れた…というところからこのドラマはスタートしました。

何かしらの不思議な事件が起きるとヒルコが犯行声明を出すので、それらはすべてヒルコの仕業では?というわけです。

このドラマの面白いところは、世を騒がせた事件はあくまでも人間が起こした犯行や何かしらの明確な原因があり、一部ヒルコが絡んでいるということを匂わせて興玉が事件を解決するというところです。

警察も手に負えず解決できない“異常事件”を、興玉は現場に訪れ事件の細部まで調べ、あらゆる事象を組み合わせて、みんなが納得する仮説を唱えていく。

ドラマ『全領域異常解決室』ホームページより

こうホームページに書いてありますが、この興玉の仮説や結論は当たっているので、周りの人間は納得せざるを得ないというわけです。

「神隠し」は「シャドーマン(光る人型UMA)」の仕業だったかもしれないと興玉は推測しました。

ある名門女子高で集団失神事件が起きたときには、祠(ほこら)を解体してしまったことによる祟り…「キツネツキ」が事件の原因だったかもしれないと興玉は言いました。

都内の高層マンションの庭園に空から物体が落ちてくるという怪事件が起きて、何者かの左足と小型機の一部も含まれていました。

「タイムホール」... 過去や未来と繋がる”異次元媒介装置”によるものかもしれない、手や足が落ちてきたのは「ファフロツキーズ現象」だと興玉は説明しました。

最新話では、東京・大手町のビジネス街で4件の飛び降り自殺が連続して起こり、またもヒルコから犯行声明が出されます。「天罰として《縊鬼(イツキ)》という妖怪に憑りつかせて自殺に追い込んだ」というものでした。

《縊鬼》は古来より、憑りついた人間の精神をむしばみ自殺に追い込むと恐れられてきた妖怪。

実際には自殺したビジネスマンたちが違法薬物売買に手を染めていて、売買の場所に使っていたオーガニックのパン屋のパンに使われていた小麦が”麦角病”にかかっていて、”麦角アルカロイド”という毒素が含まれていたからだと判明しました。

”麦角アルカロイド”中毒と違法薬物による幻覚症状が重なった結果、自殺者が連続したというわけです。

違法薬物販売に荷担させられていたパン屋の店主・マイカは、小麦の管理は厳しくやっていたのでもしも自分の店のパンが原因だとすれば、”麦角アルカロイド”を混入させたのはバイトで雇った女性しか考えられないと言いました。

そのパン屋の防犯カメラにも、その周りだけ空間が歪んで見えるバイトの女性の姿が在りました。

小夢は、これまで事件が起きたところに必ず現れる謎の女こそヒルコだと確信していました。

人形町の豊玉神社のお札を防犯カメラの映像で見つけた小夢は、すぐさまそこへ向かい謎の女と対峙します。

「あなたは、ヒルコなの?」
「神の存在を信じる?あなたの目の前に神がいると言われたら信じる?」
「なに言ってるの?」
「私は神なの」
「私が知りたいのは、あなたが連続殺人の犯人ヒルコかどうかってだけ」

その後小夢が警察に連行しようとすると、謎の女のパワーによって小夢は苦しみ出します。

「そうだよ、ヒルコだよ」

確かにその女は言いました。そこへ現れた興玉。姿を消したヒルコ。次回、どうなっていくんでしょう!

福本莉子演じる【謎の女=ヒルコ?】と「全決」の室長・小日向文世演じる宇喜之は顔見知りのようで、「あまり派手に動かないでください。そろそろ気づかれますよ」というセリフもありました。

宇喜之がヒルコを使って事件をわざと起こして「全決」という機関を存続させようとしているのか?謎はますます深まっていきます。

ヒルコが掲げる世界の再生を意味する言葉「修理固成」は、若年層を中心に広がりをみせ、ヒルコの存在は社会現象になりつつあります。

ドラマ『全領域異常解決室』の面白さに一度ハマってしまうと、なかなかそこから抜け出せませんよ!ミステリーなエンターテインメント・ドラマは秋の夜長にピッタリです。

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