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ドラマ『ライオンの隠れ家』残り3話の展開を、あれこれ想像してみています!

プロデューサーから「全11話」と発表された、ドラマ『ライオンの隠れ家』の第8話。ラスト1分の急展開と次回予告に、これから先どうなっていくのか一抹の不安を覚え、一週間待ちきれない気持ちになりました。

第1話で「僕たち兄弟にとっては、何も変わらないことが何よりも大事なことだった」というナレーションがありました。

”凪のように”平穏な日常生活を送ってきた洸人とみっくん兄弟二人の前に、ある日突然嵐のように現れたライオンこと橘愁人。

それまでの生活と違う景色を見てみる決断をした洸人が、まるでライオンの父親代わりのような、不思議な父性に目覚めていくように感じていました。

両親が亡くなり、自閉症スペクトラムのみっくんの兄として生きる道しかないと思い込んで生きてきた洸人。その洸人にとって小さなライオンは、洸人の狭かった視野や世界を広げてくれる大きな存在だったのかもしれません。

日々のルーティンが守られないことを何よりも嫌がり、変化にめっぽう弱いみっくん。そのみっくんが自分たちにとって”異分子”のライオンの登場によって、振り回されることがたびたびありました。

おそらくみっくんの戸惑いは相当なもので、それまでのみっくんならライオンを受け入れることすら最初は難しい状況だったと思います。

これまで自分が独り占めしてきた兄・洸人を奪われる場面も生じて、一人でなにかをやらなければならない機会も増えました。でも、ライオンの存在がみっくんを大きく成長させました。

第4話はそういう意味では神回でした。母親が亡くなってしまったかもしれないニュースを目にして、高熱を出して寝込んでしまったライオン。そんなライオンを病院に連れて行った際、ライオンの年齢が今6歳であり、みっくんの話から最近誕生日を迎えたことを洸人は知りました。

みっくんが「お誕生日はお誕生会をします!」と言ったことをきっかけに、ライオンの”サプライズ誕生会”を開催することになりました。

みっくんが花屋にお祝いの花を一人で買いに行き、戻ってきたみっくんを迎えた洸人の感慨深げな表情に涙がこぼれました。洸人がいないと一人では何もできないと思っていたみっくんが、イレギュラーの行動を立派に一人でやり遂げることができた…。みっくんの心の成長を止めていたのは、もしかしたら自分自身だったのかもしれない…そんな風に洸人が感じたように思いました。

姉・愛生が生きている可能性を知った洸人が「なんか疲れた」と床に寝転がり、泣いている姿を見たライオンが洸人のお腹をトントンと優しく叩きます。「あくび」だとごまかした洸人の涙を見たみっくんもまた、トントンと優しく洸人を叩いて、洸人が一筋の涙を流したシーンには号泣でした。

一緒にいる間に3人の絆が自然と育まれていることを実感できた、とても素敵なシーンでした。

最新話の第8話では「息子を殺した」と自供したことで捕まっていた愛生が、とうとう釈放されます。洸人とみっくんとライオン、3人がマスコミや橘祥吾から逃れるために旅行と称して訪れた佐渡島のペンション。そこに愛生も合流しました。

姉・愛生と、久しぶりの再会を果たした洸人とみっくん。ママと会えて嬉しそうなライオン。昔から奔放な愛生ではあったけれど、今回もそんな姉の考えに振り回され続けた洸人は、愛生へこれまでの思いのたけをぶつけます。愛生もまた夫・祥吾のDVのことや、洸人と美路人へ最愛の息子・愁人を託した思いを伝えます。初めて姉と弟として、本気で向き合えた貴重な時間になったように感じました。

柚留木の力を借り、愁人を守るために新しい戸籍を用意してもらい別人として生きていくという愛生。ライオンとの生活は、突然終わりを迎えることになってしまいました。

ライオンと過ごす最後の夜、眠るライオンと共に焚火を囲みながら話をする愛生と洸人とみっくん。このシーンには泣かされました。焚火の火が静かに消えていくように、ライオンとの生活が終わっていく現実が重なりました。

「やっぱり二人に預けて良かったって思ってる、困ったら洸人や美路人を頼っていい。みんな家族なんだからって、そう言ってくれたお母さんの言葉…信じて良かった。ちゃんとライオンを見ててくれてありがとね」

「昨日あんな風に言ったけど、大変なことばかりじゃなかったよ。なんていうか、景色が広くなった。ライオンが来てから…」

ドラマ『ライオンの隠れ家』第8話より

お別れの日の朝、愛生からこんな話を聞かされます。まさか3人の名前にも知られざる絆があったとは…。

「愁人の名前はね、洸人と美路人の名前から取ったんだよ。愁人の”と”は、漢字で”人”って書くの。洸人と美路人とおんなじ。人と人の縁や絆に恵まれますようにって。そう願いを込めて二人に名付けたんだって。ママと洸人と美路人のお母さんに教えてもらったから。だから、愁人が洸人と美路人とこんなに仲良しになれて、ママ嬉しいな」

「そんな大事な名前…」

ドラマ『ライオンの隠れ家』第8話より

「ライオンがいる日々が長くは続かないことは分かっていた」けれど、このまま姉とライオンが戸籍を変えて生きていかなければいけないのはおかしいと、洸人は愛生に必死で想いを伝えます。

「ホントにこれしか方法はないの?名前を変えて別人になって生きるしか選択肢って。昨日自分で言って、自分で気づいたの。他に選択肢がないと思って生きてきたのは、自分も同じだって。でもライオンが来て変わった。ライオンのお陰で変わった。だから、そのライオンの大事な名前がなくなるのはやっぱ違う。だって、おかしいじゃん。ありのままで生きられないなんて、やっばり間違ってる。それに、あなただって前と今じゃ状況が違う。すべてを知った上で助けてくれる人がたくさんいる。だから、僕が探す。あなたたちが橘祥吾から逃げなくていい方法を。僕が絶対探すから」
「ありがとう。確かに洸人の言う通りかもしれない。でもね。もう決めたの。いろんな選択を考えた上で、これを選ぶって決めたから」
「どうして?」
「一つ、あの人にひっかかってることがあるの。夫は、危険な人なのかもしれない。洸人が想像しているよりもずっと。だからこれ以上、私たちも他の誰かも夫に関わらない方がいい」
「なにそれ…」

ドラマ『ライオンの隠れ家』第8話より

その頃記者の天音がつかんだ、橘祥吾が勤める「たちばな都市建設」と七股騒動の亀ヶ谷議員との黒い関係。愛生が亡くなったと勘違いされた女性の遺体は、亀ヶ谷議員の秘書だった…。洸人たちの味方になってくれた記者の楓は天音と一緒に、橘祥吾をこれから追いつめていくつもりだと告げました。

風向きが変わったことを愛生に伝えに急いでペンションに戻ってみると、荒らされた部屋と「ライオンがいません!」と慌てているみっくん。愛生とライオンの姿はすでにそこにはありませんでした…!!

残り3話。登場人物全員のハッピー・エンドを願いながら、ドラマ『ライオンの隠れ家』の最終回までしかと見届けたいと思います。

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