生まれ変わっても「自分」と思えるようになった4人に、いつまでも”幸あれ”と願った『日曜の夜ぐらいは…』感動の最終回
いよいよ「サンデイズ」OPEN当日 !4人がカフェの扉を開けた瞬間、大勢のお客さんが開店を待っていたのを見た時から既に私も涙腺崩壊してしまいました。
まるで4人と同じようにドキドキした気持ちでこの時を迎えている自分にハッと気づき、この3ヶ月間どれだけこのドラマを″愛おしく″思い続けていたのかを思い知らされました。
カフェ経営が上手くいっているのはもちろん喜ばしいことですが、カフェに専念しているのは若葉だけでサチ・翔子・みねくんはこれまでの仕事を継続しているというのが現実的で非常にクレバーな選択だと思いました。全てを「夢物語」に描かず「現実社会」をもしっかり描くところは、さすがの岡田氏脚本でした。
第9話でサチのダメ父にビンタした邦子さんに思わず拍手喝采でしたが、その父がサチに1,000円返済しに来たシーンはちょっとほっこりしました。
元妻と娘が他人たちと楽しそうにしている声を窓越しに聴いて「何でこうなっちゃったんだろうな…」と呟いていた父の哀愁は目に焼き付いています。離婚は自業自得ながら、ここからの踏ん張り次第では”家族の絆”はかろうじてキープし続けていけるのでは?という期待が持てました。サチと同じ店でバイトし始めたのもどこか微笑ましく、ダメ父ながら憎みきれない人だと感じました。
若葉の毒母登場のシーンはどうなることやらでしたが、娘が自分の力で一歩踏み出したことに対してはきっと母として誇らしく感じたに違いありません。
「魔法のねばーるコーヒーゼリーフラッペキラキラホイップクリーム添え」を注文したのはきっと若葉が考えたメニューだと母なりに分かった上だったと思うし、毒母なりのエールの送り方はちょっとカッコよく初めてブラボー!でした。「大金持ちのバカ男」は恐らく実在しないと思うので、それでも通帳を返したのは毒母の変化の表れだった気がします。
どんなにダメ父&毒母でも、そこに”家族の絆”がまだ存在していることは最終回で明らかになりました。唯一家族との関係性が、恐らくこの先もずっと修復不可能なまま生きていかざるを得ないであろう翔子。
サチのナレーションで、
という言葉がありました。家族って血が繋がっているからこその面倒臭さも時にありながら、最後は何があっても″絶対的な味方″で居てくれるありがたい存在でもあります。
でもこの4人の絆は、たとえ他人同士であったとしても家族以上の強固なものになり得るものだと信じられるし、そうなっていって欲しいと願わずにはいられません。
そして、最後の最後に主題歌の「ケセラセラ」の歌詞が生きてくるとは…!
私自身、生まれ変わったとしても4人のように「私」と今即答できるかどうかは正直分かりません。1日を振り返って「今日も全力で頑張った!」と思える生き方をしたいと常々思ってはいます。でも現実は、サチたちと同じように日々色々なことで悩みは尽きないわけです。
ドラマの最初の頃は自分たちの日常生活に不満ばかり抱え、鬱屈した気持ちで生きていたサチたちでした。奇跡的な出逢いを通じて友情関係が芽生え、みんな笑顔で活き活きと過ごせるようになったその変化は観ていて心が深く動かされることばかりでした。
こんなに素敵な出逢いが私のこれから先の人生で待っているかどうかは未知数ですが、その奇跡を信じてみたくなりました。
出逢いと言えば、宝くじ売り場の猫田さん。カフェ・プロデューサーの住田くん。2人との出逢いも忘れてはいけませんね。サチの想像の世界のように、猫田さんが元気に退院しているといいな。住田くんも仕事だけで認められる人になっていけるといいな。
サチの最後の言葉。胸に込み上げてくるものがありました。
私も間違いなく傷だらけで戦っている”戦士”の一人です。「ケレラセラ」…なるようになる…。それくらいの心意気でうまく肩の力を抜いて楽しく生きていきたいものです!そして、もっともっと幸せになりたい(笑)!
ドラマ好きな私にとって、人生の中でもベストいくつかに確実に入るであろうドラマ『日曜の夜ぐらいは…』。ハッピーエンドで、こちらも幸せな気持ちにさせてもらえた納得の最終回。とにかく最高でした!
岡田氏、キャストのみなさん、スタッフのみなさん、素敵なドラマを本当にありがとうございました。来週から「日曜の夜」はこのドラマに代わる何かを見つけないと…ですね。
長い文章、最後まで読んでくださりありがとうございました。