ドラマ『9ボーダー』は自分の人生も重ね合わせながら楽しめる、好きなテイストのヒューマンラブストーリーです!
楽しみにしていたドラマ『9ボーダー』。登場人物たちのバランスも良く、会話劇も楽しく、安心して観ていられました。でもまた記憶喪失?!今クール、"記憶を失くしている系"多すぎです。
39歳、29歳、19歳。みんな次の大台に乗る手前の年齢で、それを"9ボーダー"と名付けた造語。
タイやドイツでは9の付く歳が"厄年"と言われている…つまり"トリプル厄年"の三姉妹。
この三姉妹それぞれが人生の岐路に立っていて、自分の生きる道を模索しながら自分なりの「幸せ」を見つけていく…そんなストーリー展開と予想されます。
自分の人生を思い返せば、29歳が一番いろいろ思うところがありました(笑)。どうしても20代で結婚したいと結婚を焦った友だちがいたり(後に半年で離婚…)、子どもを産む友だちもいたり…。
音楽活動が油に乗っていた頃で、私自身は結婚をまだまだ考えられない年齢でした。30歳になってしまえば、グッと楽になりましたけどね。「私の生きる道はこれだーっ!」みたいに開き直れたというか…。
川口春奈演じる主人公・七苗(29歳)。仕事は順調なキャリアウーマン。偶然再開した元カレは結婚もしていて、奥さんは妊娠中。自分も結婚が近いかもしれないと、わざわざ左の薬指に指輪をつけ替えてまで嘘をついた七苗。
「良かった。幸せで。仕事ばっかじゃ寂しいもんな」元カレのこの言葉を受けて「仕事だけじゃ寂しいのかよ」そうつぶやき「どうなりたいんだ、あたし」と自問自答。
実家で銭湯を営む三姉妹の父親が突如失踪し、実家に集結した三姉妹。三姉妹のシーンは、非常にテンポのいい会話劇が楽しめます。
木南晴夏演じる長女・六月(39歳)。カメラマンの夫と4年別居生活を続けていたけれど、厄落としの意味でももう一度やり直すことを決心。
畑芽育演じる三女・八海(19歳)。一応浪人生をやっているものの、人生の目標もなくダラダラと過ごしていて…。でも20歳までに進路を決めると宣言。
七苗はひと言「幸せになりたい」と。仕事だけじゃなく、プライベートも充実させて結婚。
「復縁・進路・結婚。それぞれの目標を達成できますように…」乾杯する三姉妹の未来はいかに?
そんな三姉妹の恋模様にも動きがあり…。復縁したいと夫に告げる前に離婚を切り出されてしまった六月。傷心の六月には井之脇海演じる会計事務所の新人公認会計士・松嶋が現れ、これからなにやら二人に進展がある気配。
八海は、マッチングアプリで出会った商社マンから"交際0日婚"を申し込まれたものの、幼なじみの木戸大聖演じる陽太への想いを捨てきれず返事が即答できず。その陽太は、どうやら七苗が好きな様子。
七苗は、路上で弾き語りをする松下洸平演じるコウタロウと偶然出会い、彼が記憶喪失だと知ります。
YOU演じるバルの店主・あつ子は成り行き上コウタロウを住み込みで雇ってあげているけれど、記憶喪失なのになぜか幸せそうに見えると。
仕事もプライベートもバランスよく楽しくやっていると言う七苗に、コウタロウは「嘘。ホントは寂しい?」と見透かしたようなことを。
会社の後輩に"ホワハラ"で訴えられるわ、妹と姉に彼氏がいると嘘までついていたことに「ダサい!」と散々な言われ方をして傷つく七苗。コウタロウに誘われ夜桜を観に行くことに…。
こんなこと言われたら、恋に迷える女性たちはイチコロですよね(笑)。松下くんのフワフワした不思議キャラ、とても似合っています。ミュージシャンでもある松下くんの本領発揮の弾き語りシーンもなかなかいいですね。
三姉妹それぞれの恋と人生の行方がどうなっていくのか、三人の「幸せの形」はどこにたどり着くのか、あれこれ想像しながらワクワクした気持ちで観ていけそうなドラマ『9ボーダー』。自分のこれまでの人生も重ね合わせながら、これからの展開を楽しみたいと思います。