これぞ劇場版を作った意味がある映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~』感動の連続でした!
1シーン目からドキドキとワクワクが止まらなかった劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』やっと観てきました。
GW中は満席だろうから少し時間を置いてから観に行こうと思ったら、なかなかタイミングが合わずにこんな時期になってしまいました。
でも待ち望んで観た分、感動も倍増!どころか何十倍にもなりました。
実はGW中に今年のお正月に録画しておいた「一気見放送」を全て観て、万全の態勢で臨みました。
改めて観返すと一話一話登場人物たちを丁寧に掘り下げていて、「TOKYO MER」チームとしての結束とその成長を描いていったドラマ版は実に見事な出来でした。最初は寄せ集めのメンバーだったかもしれない「TOKYO MER」チームが徐々に一つになっていくその過程が秀逸でした。
そして「死者は…ゼロです!」を使命とする「TOKYO MER」を襲ったまさかの「死者は…1です」の悲しい響き。最愛の妹涼香の命をうばったテロリスト椿の命さえ救おうとする喜多見の医師としての信念。
「命を救う価値はあるんでしょうか?」という問いに「目の前の命を見捨てたら俺は医者じゃなくなります」と答える喜多見。
「TOKYO MER」のオペにより命を取り留めた椿。
「こんなことに意味があるんでしょうか?」という問いに「分かりません…でも命を救えて良かったと今は思っています」と答えた喜多見。
「命を救う」のが医者としての当然の使命であり、患者の命の重さははみな平等だと考える喜多見の誠実さを痛いほど思い知らされた最終回でした。
ドラマ放送当時から毎回映画を観ているようなスケールの大きさを感じてはいましたが、実際に映画館の大スクリーンで観るとその迫力に心臓がずっとバクバクでした。
「○○さーん、聞こえますかー?医師の喜多見です。もう大丈夫ですよー!」
鈴木亮平演じる喜多見のあの呼び掛けの声を聞くと、たとえどんな状況でも全員助かるのではないかと信じられる安堵感を覚えます。喜多見を演じ切れるのは間違いなく鈴木亮平しかいないと思えるほどの完璧な役作り。改めて脱帽でした。
もちろん鈴木亮平の素晴らしさは当たり前ながら、チームのメンバー全員が喜多見と共に全身全霊で治療に臨む姿に心震えました。
比奈先生のセカンドドクターとしての成長、夏梅の勇敢さと相変わらず見事な器械出し、冬木の麻酔科医としての安定感…。そして、なんだかんだ「TOKYO MER」チームが大好きで、最後は医者としての誇りを常に持ち続けている音羽先生。バランスの取れた素晴らしいチームです。
劇場版では喜多見と再婚した妊婦・千晶役の仲里依紗の演技力が特に光っていました。自分の命よりもお腹の子供の命を救って欲しいと喜多見に迫るシーンは脳裏に焼き付いています。自己を犠牲にしても我が子の命を守ろうとする母としての強さと凄みが滲み出ていました。
ドラマの時からもっと評価されて欲しいと感じていた千住隊長役の要潤も引き続き好演していました。厚生労働省 医政局長・久我山役の鶴見辰吾も随所でいい味出していました。
そして「YOKOHAMA MER」チーフドクター・鴨居役の杏も凛としてカッコ良かったです。最初は喜多見の考え方を敵視していたところから、「目の前の命を救う」という医者としての根っこは同じだと少しずつ変化していく鴨居の心の動きを目線で上手く表現していました。
こんな風に書き出したらキリがありません。1シーン1シーンまさに感動の連続でした。
実は劇場版で最初にウルッときたシーンは、横浜ランドマークタワーで起きた爆発事故によって我先にと逃げようとする大人たちを尻目に「お手伝いします」と声をかけてきた中学生たちの姿を見た時でした。こういう非常事態に置かれた時にこそ人間の本質が問われるものですよね。子供たちの真っ直ぐな想いにグッときました。
そしてそして、劇場版を観て何より私が感動したこと。それは…。
ドラマの時は喜多見がチーフとして「TOKYO MER」のメンバーを引っ張っていくというイメージが強かったと思います。でも、劇場版では喜多見がメンバーに全幅の信頼を寄せていて、仲間としての想いがより強固なモノになった感じがヒシヒシと伝わってきたことでした。チームとしての熱量がハンパなかったです。
だからこそあのラストシーンに、”より大きな意味”が生まれたような気がします。チーム一丸となって救った千晶と赤ちゃん、2つの命。喜多見と千晶、生まれたばかりの赤ちゃん。3人の姿をガラス越しに見つめる「TOKYO MER」の仲間たち。みんなに向かって喜多見が言った「ありがとう」の一言。このラストシーンに涙腺崩壊でした。
そして、エンドロールがさらに最高でした。実際の医療従事者の方たちの姿が平井大の『Symphony』が流れる中次々と映し出され。この3年に渡るコロナ禍の間未知なるウィルスとずっと闘い続けてきて下さった皆さんへの感謝の気持ちが改めて込み上げてきました。
その姿はまさに「TOKYO MER」の精神そのもの。
「 待っているだけじゃ、救えない命がある。」
まだまだ感動の余韻に浸り続けている私です。
何度でも観たくなる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。本当に素晴らしい映画でした!ドラマの続編も密かに期待しています。
長い文章、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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