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極上の濃厚なサスペンスが期待できるドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』

今クールかなり期待していたドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』、やっとスタートしました!今クールのドラマは、全体的に比較的軽めなテイストの印象です(ただし、ドラマ『御上先生』は別)。なので”濃厚なサスペンスもの”が久しぶりに来たーっ!という感じで、初回からゾクゾク&ワクワクさせてもらいました。怪しい登場人物たちに、早くも”考察合戦”が繰り広げられる予感がしました。

タイトルの「クジャクのダンス、誰が見た?」の意味が謎だったんですが、インド哲学の一節なんですね。このドラマの中では“たとえ誰も見ていなかったとしても、犯した罪から逃げることはできない”という意味を持つそうで、まさにドラマの大きなキーワードです。

「昔、父に教えてもらった話なんですけど、ジャングルの中でクジャクが踊っているのを誰も見ていなければ、それは存在していないのと同じなのか?という問いなんです。本当のことを知っているのはクジャクだけだと。クジャク自身が自分に嘘をついたとしても、踊っていたという事実からは逃れられないということです。今考えてみると、あれは、あの言葉は父自身にも向けていたのかなぁ~って」

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』第1話より

主演の広瀬すず。あえて比較するわけではないんですが、姉のアリスとは対照的にいつもどこか陰のある雰囲気の役どころが多いような気がします。今回の主人公・山下心麦も、早くに母を亡くして元警察官の父と親子二人、つつましく生きてきた大学生。父・春生と二人仲良く屋台のラーメンを食べることがささやかな幸せだったのに、そんな父がクリスマスイヴに殺されるという衝撃的な事件に巻き込まれてしまいます。

番宣で父親役のリリー・フランキーが「開始何分でこんなにすぐに殺されてしまう登場人物も珍しいと思う」と言ってましたが、確かにドラマが始まってすぐに心麦とラーメンを食べて、その直後でしたから…。

父を殺した犯人として早々に逮捕されたのは、父が22年前に「東賀山事件」と呼ばれる一家惨殺事件の犯人として逮捕した酒向芳演じる遠藤力郎の一人息子でした。その息子・遠藤友哉を演じるのは成田凌。成田くんというだけで、すでに一筋縄ではいかない何かを感じます。

葬儀を終えて傷心の心麦が一人で屋台のラーメン屋を訪れると、店主の染田から父から預かっていた封筒を渡された心麦。そこには父からの手紙と現金300万円が!!父が心麦に最後に遺した手紙に記されていたのは、逮捕された友哉を含む複数の人物の名前と、その人たちに容疑がかかった場合、それは「えん罪」だという言葉…。

封筒の中の300万円は、心麦とバディを組んで事件の真相を追うことになる松山ケンイチ演じる弁護士・松風義輝に弁護の依頼をするためのお金でした。心麦が松風に会いに行くと松風は父・春生のことをまったく知らないと言い、なぜ自分の名前を手紙に残したのか不審に思います。なぜ父が面識も接点もない松風を弁護士として指名したのかは、まだ謎です。

松風は理屈っぽくて余計なひと言が多い、いかにもくせ者風な人物。「被害者の娘が容疑者の弁護を依頼するのも怪しいし、その手紙が本物か分からない」と心麦からの依頼を一度は断ったものの、一途に父を信じる心麦を見て協力することを決意します。意外に困った人は放っておけない、面倒見のいい優しい一面があるのかもしれません。

「父がなぜあなたの名前を挙げたのかは分かりません。でも今、私にできることは父の手紙と向き合うことだけです。だから、依頼を受けてもらえないでしょうか?」
「引き受けますよ。依頼を。クジャクがダンスを踊っていたかどうか、確かめるのを手伝おう。ジャングルまでは付き添うよ。僕が君の目になる」

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』第1話より

松風が依頼を引き受けたのは、面会に行った遠藤友哉が最後にひと言“沈黙の理由“について「理由を知ってるのは、クジャクだけです」と、心麦と同じ言葉を言ったことへの興味もあったんでしょうか…。

放火された真っ暗な自宅に父や母の写真が残っていないかと探しにいった心麦は、不法侵入してきた磯村勇斗演じる週刊誌「週刊ジダイ」の記者・神井孝と遭遇します。磯村くん、爽やかさをまったく封印して粘着質っぽい神井を好演しています。一度目をつけたら絶対逃がさないという執念みたいなものを感じるので、これから心麦に何かとつきまとってきそうですね。

どうやら敵ではなさそうな神井ですが、その神井が第1話の最後に心麦に向かって、「あなた…山下さんの本当の娘じゃないですよね?」と。このひと言が、第2話以降でどんな風にストーリーに絡んでくるのでしょう…。

心麦を監視している、リュックにブルーのフック?をつけている謎の人物、父と共に「東賀山事件」で捜査を担当した藤本隆宏演じる刑事・赤沢、瀧内公美演じる検事・阿南、原日出子演じる父・春生の姉で心麦の伯母・夏美、酒井敏也演じる屋台のラーメン屋の店主・染田etc…。すべての登場人物たち誰もが怪しく見えてきます。

現在と過去―時代を超えた二つの事件に巻き込まれた親子の“愛と運命”が交錯する究極のヒューマンクライムサスペンス開幕!

ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』公式ホームページより

この公式ホームページの言葉通り、サスペンスとしても、ヒューマンドラマとしても楽しめそうなドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』。キャストの皆さんの熱い演技と共に、3か月間どっぷり味わい尽くそうと思います。


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