レビー小体型認知症と診断された母と私#1
母の異変に気が付いた時(2022年夏頃から)
母の異変に気が付いたのは、認知症の症状からです。話が嚙み合わない・話の内容を理解していないなど今までになかったことが続きました。
病院や市の方に説明できるように、忘れてしまわなように書きためていましたので参考にしていただけたらと思います。
今何か家族の異変を感じられている方ははいつ、どのような行動をしていたのか、どのような発言があったのか残しておくのをおすすめします。
認知症かな?と思った出来事
・家の中に大きなハエ(コバエではない)が30匹くらいとんでいたことがある。 (対処できず、そのまま数日生活していた)
・火の消し方が分からない
(消し方が分からなくパニックになり火を消せない時があった)
・エアコンが付けられない、ずっとリモコンを眺めている
(力がなくて押せないと言っていたけど、どれがリモコンか分かっていない様子だった)
・マンションの違う階にいたことがある
(間違えたと言っていたが、今までそんなことはなかった)
・1か2どちらか聞いているのに6で答える
(元々変わった喋り方をする癖があるが、最近は言いたいことにたどり着くのに時間がかかる・もしくはたどり着けない。)
・曜日を把握できていない時がある
(ゴミの日を間違える・友達との約束を間違える。今までそんなことはなかった)
・カレンダーを見ても日にち曜日を理解できない
(ぼんやり見ているだけで、内容を理解しようとしていないように思う)
・片付けができない
(元々上手ではなかったけれど、全くしなくなった。来客があっても片づけられなくなった。ダイニングテーブルの上が散らかったままで食事をするスペースがない、寝室にも荷物があふれている)
・ゴミに執着している
(何度言っても空き箱などを捨てない・溜め込む・使うという)
・親戚の子どものことを把握できなくなっている
(酷い時は近くに住む孫の名前も出てこなかった)
・1つのことや物に執着する
・手に持ったものを離さない
(料理中に他のことをしようとして、フライパンを持ったままウロウロする、手に持ったフライパンのことを忘れている)
・料理をするのにすごく時間がかかるようになった
(動きも遅いが、作り方が分からないのかもしれない)
・調子のいい日もあるが、悪い日は何回も娘宅に来て、疑問に思っていることを尋ねる。
(だいたい携帯がおかしいという話、何度も来る)
・お鍋を作って持って行った時に、この鍋が必要なはずだと言って、食べかけの鍋を娘宅に返却にきた。
(娘宅は5人家族で、1人用の鍋が必要ないのは見て分かる。)
・孫の洗濯物をしてくれた時に返却に来るが、必ず父の服や下着を一緒に持ってくる
(サイズを見たら違うのが分かるはずなのに)
・誰も言っていないことを○○がこう言っていたから~と伝えにきたりする
(空想の話?自分の中で考えていることが現実になっている?)
・お米を持って行った?と娘宅に来る。
(お米が見つけられず(台所に物が多すぎてどこにあるのか分からなくなった)、娘が持って行ったと思った。)
・自分の状態や話を伝えるのが難しくなっている
・認知症と言われるのは極端に嫌がる・落ち込む
(父が友達に言いふらしていると怒る)
・病院へ行くのを極端に嫌がる
・自分はおかしくないと言い張る
(何年も前に先生に見てもらったからおかしくないと主張する)
・笑ってごまかす
(体調が悪く病院へ行っても、説明ができず笑ってごまかす)
・旅行の荷物を2セット作っていた
・エレベーターのボタンの位置が分からなくなっていた
(ボタンではなく、表示画面を押している)
・元々、歯磨きをしっかりしていたが、先日口の中を確認すると全く磨けていない印象を受けた。
・買い物ができない
(レジでの対応ができない・セルフレジは特に)
・財布の開け方が分からなくなっていた
・クレジットカードの見分けが付かない。
・お金の管理ができなくなっている時がある
(お金をおろしたのに、またお金がないと言う。どこに置いたか忘れている)
・帰宅し鍵を探すと娘宅の玄関にやってきた。(荷物を置いて5分程探したが見つからず、このバッグに鍵が入っているのかを尋ねると「鍵はかけてないのよ。家に置いてあるバッグに入っているの。最初から分かっていた」と言い出した。)
・10月31日だとカレンダーを見ながら日にちを説明したが、何度伝えても疑問に思うようで、11月3日だと言い出す。一日の感覚が分からなくなっている印象(一日の間に何日も過ごしたように感じているようだ)
・冷蔵庫の中にお弁当などに付いている醤油やしょうが、わさびなどを溜め込んで、一段全て溜め込んだものになっていた(ほとんど賞味期限の切れているもので捨てました)
何か他の病気かも?と思った症状
・歩行や動きが極端に遅くなった
・階段が降りられない、脚の爪が切れない
(目のピントが合わない?という説明をする)
・認識している場所と実際の場所が違う、ズレている
(物干しざおに洗濯ばさみを付けようとすると、場所がずれていて付けられない)
・手に力が入らない
(ものがあけられない)
・食べ物が飲み込みにくいと訴えていた
・自力で起き上がるのが困難な時がある
・鬱状態のように疲れている時がある
・疲れて表情がない時がある
(見るからに元気がない・活気がない・表情がなくなる)
・片足だけ浮腫み靴がはけない状態になったことがある(検査済み)
・痰に血が混ざっている(検査済み)
誰も母の異変を信じてくれない
母の異変を父や兄に伝えても、信じてもらえない日々が続きました。これがなかなか大変だったことと言えます。味方のはずの家族が、敵のように思えたのを覚えています。いったい誰を頼ればいいのか、どうすれば医療に繋げられるのか途方にくれていました。
家族が信じてくれない
絶対におかしい!私は確信していましたが、母と一緒に住んでいる父は「お母さんは老化で、いろいろ分からなくなっているだけ、疲れているだけ、元気です」と言い、離れて暮らす兄は、久しぶりに会う母を見て「お母さん元気そうやったで」と言います。息子に会える喜びで、母は元気な姿を見せるのです。
医療に繋げないとどんどん間に合わなくなる!レビー小体型認知症という病気のことは知らず、私はただ認知症になってしまっているという感覚で一人で不安な気持ちを抱えていました。
本人も絶対に認めない
家族どころか本人も認知症とは認めてくれず、病院へ行くのを拒む日々が続きました。数年前に一度認知症の検査に行ったことがあり、「その時に先生に認知症じゃないと言われたから大丈夫」と強く自信を持ってしまっています。
そこから数年の時が流れているから、今とは違うのだよと伝えても断固拒否でした。歳を重ねて頑固になったのか、認知症の症状で理解できないのかは分かりませんが、小さな子どもではないので、無理やり担いで病院へ連れて行くことはできません。毎日本人を含む家族を説得する日々が続きました。
ご覧いただきありがとうございました。
マイペースにですが、更新していきたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。
#2では医療に繋がるまでを書きたいと思います。