過去を笑い話にしたくないの、私だけ?
今日は、「過去」について。
といっても、とある私的な過去のエピソードを語りたいわけではなく…
過去という概念について、話したいことがあるんです。
皆さんは、もっと成長したいと思った時、過去の自分をどう処理していますか?
葬り去りますか?それとも、抱いて進みますか?
私が感じる社会の傾向は、前者に近いです。
変えられない過去について考えるのは時間の無駄で、成長したいなら今に集中するべきだという考えです。
まぁ確かに、過ぎ去ると書いて、過去。
二度と戻らないので、変えることはできません。
でも、過去を葬り去って、無かったことにして前進することに違和感があります。
HSPあるあるなのかもしれませんが、私って、過去に起きた出来事をいつまでも引きずってしまうんですよね。
例えば、数ヶ月前の発言をいつまでも後悔したり、数年前に失敗したことが夢に出てきたり…
でも、過去について深く考えることは「良くない行為」という位置付けが世の中には多い気がします。
実際、いつまでも過去の失敗を引きずっていることに対して、他の人から「重い」と言われたこともあったし、ポジティブなマインドへ導く自己啓発本には、「変えられないことで悩むな」と厳しいお言葉が。
さらに、私の周りには、過去の出来事をすーぐ笑い話にしたり、「前は⚪︎⚪︎だったんだよ〜」と自虐のネタにしたりする人が多いのです。
でも、私は声を大にして言いたい。
過去の自分=今の自分なんだよ!!!!
笑い物にして、葬り去るなよ!!!!
と。
過去と現在が1本の糸で繋がっているとしたら、過去を笑い話で無かったことにしたり葬り去る行為が、その糸をハサミでバッサリと切っているように思えて落ち着かないんです…
私にとって、「過去」は人生の教科書。
しかも、この世に一冊しかない自分専用。
過去に失敗した自分も、恥ずかしい自分も、情けない自分も、弱い自分も、自分。
過去を振り返って、あの時「ああすればよかった」「こうすればよかった」をとことん考え込む理由は、同じ過ちを二度と繰り返さないために、自分自身を理解したいからです。
そして、どんなに辛くても、過去と真正面から向き合ったからこそ、現在に成長した私がいて、そこに自信を持てるのです。
その過程をすっとばして「今に集中」ばかりが先走っても、何も成長しないと感じます。
要するに、過去と現在は密接に繋がっていて、切るには値しない関係。
だからこそ、その価値に見合った扱いを自分が自分にしてあげなかったら、一体誰がするの?とうことです。
いやシリアスすぎないか?と思われそうですが、毎日を超シリアスに生きてる人間のつぶやきなので、許してください。
最後に、私が暗闇から抜け出すサポートをしてくださったカウンセラーのお言葉を。
「過去を遡ることが、本当の自分を見つける1番の近道だよ」
過去を優しく抱きしめて。
今日も心地よく生きるために。