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馬鹿者

離脱症状が酷くなり、特に身体的な症状が酷くなり、自律神経の不調と感覚過敏と電気ショック様感覚と息苦しさと体の内側がむず痒い感覚が続いている。
異様に暑い気がして嫌な汗が出て、皿がぶつかるときのカンという音さえ頭に響いて、1秒にも満たない眩暈が繰り返され、その度に上半身が痺れ、酸素が肺まで届かずに苦しく(実際は届いているけれど)、体がムズムズとして暴れたくなる。

夢見も悪いのか、夢の内容は覚えていないけれどとにかく目覚めが不愉快で、今日などは何もできずに昼寝に逃げた。
寝られたのが幸いだった。数日前までは交感神経が活発になりすぎて24時間以上起きていても眠れなかったから。
最近ハマっている海外ドラマを見る気も起きず、食事をする気にもならず、ゲームをする気にもならず、煙草を吸う気にもならず、何だかこの世の全てが嫌になって今日は眠った。
寝て起きて今は多少落ち着いたけれど、かなりまずい気がする。
また精神科に行かないと離脱症状のせいでおかしくなりそうだ。



明日と明後日は付き合っている?人に会う予定だが、耐えられるか分からない。
焦燥感と他人と接したくない気持ちが酷くなりそうで。
そうなったら逃げ帰って来なくてはいけないから、また相手の機嫌を損ねそうで怖い。
機嫌を損ねるというか、不安になられるのが面倒だ。……って、こんな言い方はひどいかもしれないけれど。

実際誰とも会いたくないとき、そういうことが苦痛なときというのが薬を飲み出す前と飲み出してしばらくの間はかなりあって、謝って帰宅したりドタキャンしたりということがあったのだが、彼はあまり理解してくれなかった。
「一緒にいたくないのかなって不安になる」と言って彼は1週間ほど落ち込んだ様子だった。
彼が嫌いだとかそういうわけではなく、人間そのものや呼吸をしていること自体が本当に嫌になる瞬間があるのを理解できなかったようだ。
別に理解してくれなくてもいいけれど、そのせいで落ち込まれるとこっちも滅入る。
そもそも自分ではコントロールできない類の気分の落ち込みや苛々なのに、相手のことを気遣って無理矢理に抑え込んでいると、ひとりになった途端崩壊するのだ。
過去に彼を不快にさせてしまった時から、どんなに嫌になっても予定通りに付き合うよう気をつけているが、帰宅した時の反動はそこそこ酷い。
最近は薬も飲んである程度安定していたけれど、それでも全くのゼロではなかった。



大体にして、勝手に断薬など始めた私が悪い。
今まで通り薬さえ飲んでいたらここまで苦しくはならなかっただろう。
希死念慮も死ねるほどのものではないし、何なら服薬していようがいまいが殆ど変わらない。
死ねたらいいな、で始まった断薬も、死ねないから終わりそうだ。
諦めて元のように投薬治療に励むしかなさそうである。

断薬すれば希死念慮も強くなるだろうと想像していたのに、蓋を開けてみればそこにあったのはどうしようもない身体症状と無駄な焦燥感と虚無感だけだった。
決して死にたいと思わないわけではないが、大したこともない。
というか、実行する気力やら思考力やらが抜け落ちた感じがする。
断薬する前の方がよほど建設的に自殺のことを考えていた。
なんて皮肉だろうか。笑えない。

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