マイ・インターン
お勧めされた映画を観る休日。
ロバート・デ・ニーロ主演のマイ・インターン。
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心に残った台詞。
「音楽家の引退は自分の中に音楽が消えた時。私の中にはまだ音楽があります」
音楽の話と思ってしまうかもしれないが、そうではない。
サラリーマン引退後、再就職したシニア(ベン70歳)と起業家キャリアウーマンのお話。
素敵に輝くベンの魅力。
色々あっても「幸せな人生とはこんな感じ」と
アメリカ映画らしい展開で、最後はハッピー気分で終われる。
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ベンが再就職した先の会社は、
仕事は忙しく分刻み、社長は早口で、常に時間に追われ、
業績は数値が命の世界・・・
私の生きている世界とは、程遠い時間の流れである。
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仕事は与えられたものだけではなく
自分で見つけるもの・・
与えられた仕事だけなら代わりはいるかもしれないが、
自分の仕事は自分にしかできない。
自分にしかできない役割、仕事とは?
と、ベンを観ていて思った。
。。。。。
どの社会でも、仕事は仕事だけでは、仕事にならず。
人を観る、人を観て空気を作り、空気を円滑に・・・
自然に心が開くような言葉は、自然と口角が上がり、
不思議と職場の空気の色が変わる。
空気の色(空気を読むのとは違う)
美味しい空気とでもいうのか、
今まで時間に追われ、息吸う時間も惜しいくらいの空気感だった
働く人たちが、空気が美味しくなることで、呼吸しだす。
職場でも本でも音楽でも・・どこの場所でも、人でも・・
そこに美味しい空気感があれば、そこに居たいと思い
また行きたい、また会いたい、もっと聴きたい、もっと読みたいと
思うのではないだろうか。
周りを観察する目、長年の経験から生まれる
仕事(生きる)流儀は、シニアから学ぶのが一番良いのかもしれない。
心配したり、思いやったり、気づいたり、また言うべきことだったりは、相手に親切と悟られないように振る舞い、言葉を選ぶ。
問題に対する導きが見えているからこそなせる技のようなものが
そこにあった。
ヨガのシーンは、頭を空っぽにして、
今に集中・・呼吸を忘れるな・・いい空気を身体に取り込め・と、
一番大事なものを伝えていると思う。
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シニアのオーラには、歩んできた人生が現れる。
そんな風に思える映画だった。
いい休日になった。