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A Happy New Year Dear World! ~ ちょっと神界まで里帰り(?)に行った夢(?) ~

真っ白な何もない空間に足を踏み入れる。とたんに気付かれたのがわかる。ゆっくりとそのまま入っていくイメージを保持する。やがてぼんやりと景色を持った風景が象られる。もちろん、見たことはないが、それでも帰ってきた。

「おお、おぬしか、久しぶりだな」
頭の中に声が響くが。もちろん、これだって本当に発せられているわけではない。ただただ、私がそうやって拾っているだけだ。
それでも律儀に返してやるくらいはする。
「まあな、うちの星が結構ヤバいことになっていてな?」
重なるように再び声が聞こえる。
「ほう、うちの星とな? おぬしにうちなんて言うところがあったんだな。」
……なんで挑発的なのかわからんが、もしかして私があの星にいたせいで穢れてしまったのか? やだなぁ。
「細かいな。性格変わった?」
途端に響くようなあざけりの雰囲気が漂う。うわー、いつの間にこんなに性格悪くなってんの?
「おねしが今まで見えてなかったものが見えてきたんだ。あの星の体験はおぬしの見識を広げるにはとても役に立ったと見える」
「ほざけ、こんなふうに進化(神化)なんてしたくなかったよ!」
大声で笑われてしまう。なんだかんだ、不愉快だしいろいろうるさい。

「で、何しに来た?」
「この囲いをちょっと調整にな?」
答えてやると、面白そうに笑っている姿まで浮かんでくる。あれ? こいついつのまにこんな若い女になった?
「我はおぬしが求めている姿になる」
「勝手に思考を読み取って返事をするな? というか、それができるなら何しに来たかも察しろ?」
「ごもっともであるな」
なんか、姿は雰囲気しかわからないが、なんか私に対する扱いとのギャップが気持ち悪い。

「で、どうするのだ?」
「ああ、あの星のやつら、とても面白い嘘を思いついてな。そのおかげでとんでもないゲームにしてしまったのだよ。」
「ああ、あの嘘は秀逸だな。ここに、ほれ? すごい分厚い囲みだろう? こんだけ強烈な嘘は、他の星でも取り入れられつつあってな? 我もなかなかスペクタクルな体験ができてうれしく思っている。」
……これだから、存在がそもそもプラスのやつは余裕があっていいよな?
「いや、おぬしもプラスのはずだが?」
「そんな気は全然しないよ!」
そういうと、ああー、と納得された感覚が伝わってくる。いや、お前最初からわかってただろ?

「で、嘘とは?」
「あいつら分離して言葉を使えるようになっただけでなく、分離したものを『俺の物だ!』とか言い出してな?」
「ああ、それはまあ、発想されるのは時間の問題というか、最初からあったというか」
のんびりした調子がイライラを誘う。わかってんだろ?って言いたくなるが、言ったら負けなので言わない。
「それで、次は土地にまでそれを当てはめた。」
「まあ、それもそうなるのだろうな。」
「『俺のものだ!』だけで、火種ができたのに、普通はその時点でおかしいと気がついて、看破する奴が出てくるはずなのに、なぜかうちの星ではそれがなかったらしくて、村どころか国ができてしまったのだ。」
静かに聞いているかと思いきや、笑いをこらえているからむかつく。

「で、そのゲームは楽しいのかい?」
「まあ、細かいことだけでなく大きなことができるという意味では楽しいよ。とことん細かいことができるのもいい。ただ、大きなことに関しては、できるのはほんの一部だとあいつらは信じているから、本当にそうなっちゃってるけどな。そこも嘘が機能してて、その嘘が看破されるごとに、所有者が本当に移動しちゃうんだ。」
もう、声が漏れるほど笑ってる。こいつ、ずっと体験してたはずだからな。あんな地獄体験して、なんで笑ってるのかはわからんが……。あ、私もわかる側だった、悲しい。

「うちの星、このまま放っておくと、国というのも消える過程に入るかもしれないけど、変な話で所有者(主権者)だけが空中に浮いて、その空虚な権利のためにあらゆる人の自然な状態が失われて、命令だけを聞く機械みたいになっちゃうんだよ?」
「あー、読めちゃったのか? 確かに体験もこうなってしまうとオリジナリティもないし、クオリアも希薄過ぎて、とりあえず、今は興味が持てないから困るな。」
「だから、殺されたの? それを認めない連中使って消すの?」
「ずいぶんとひねくれた思考が身についたな?」
「余計なお世話なんだよね?」
「まあ、いつの時代かにそこへ訪れるのも悪くない。機械と生命の区別がつかない星、いいじゃない?」
うわー、生命の源泉がそれでいいの?

「で、おぬしは何しに来たの?」
「だから、この嘘で分離されてる囲いに細工をしようかと?」
「ダメです」
「いや、ここに来るのは反則だとは思うけどね? だって、ほら、なんかこの囲いの強度さを感じ取った私の同僚もみんな逃げちゃって?」
「で、確かめに来たら、どうにもならないくらいになっていたと?」
「そういうこと」
「うーん、ここへ来れるくらいに回復しているなら、その場にいてもできるはずなんだが?」
……こいつ、私に目立てと言うのか?
「あー、それもおぬしの課題だけどさ、でもそんな無体は言わないよ? というか、そこまで入れ込む理由の方がわからない。」
「いや、絶対わかってますよね?」
「もちろん、そうだね」
あー、気がつくとかなり姿がはっきりしてきたわ。意地悪な笑い方するんだねぇ。かわいいし綺麗だし美しいけど、魅力の全てが台無しになるというか。
「あー、すごいねぇ。そこまで私を嫌えるようになったんだね。さすがにあの星だね~」
「それが理由だよ。というか、ホントに趣味悪いよね?」

「べつに手のひらで踊らしているわけじゃないからね?」
「わかってる。私が対話してしまっているのが、私が選んだあなたのそういう側面だということくらいは…」
「ふーん、結構深いねぇ。不快ねぇ。」
「ダウト!」
くくくくくく、と嗤われる。くやしい、いや、悔しくなんかない、ないことにしてやる。

「なんか、バカバカしくなったから帰る。」
「あれ? 何もしないでいいの?」
「なんか、整理できたから、とりあえずはこれでいい」
「そ? 今度はもっと素敵な私を呼び出してね?」
「ほんとそれ! でも、そういうとこだぞ!」
……でも、なんだかんだ、疑って悪かったな?

最後にそう思うと、ほんわりと暖かな感覚にからだじゅうが包まれるのがわかった。


カーテンの隙間から日の光が差し込む。
木目調のチェストの上に置いたサボテンがそれを浴びて棘をきらめかして朝の挨拶をしてくれる。

空調が小さな音を立てているのに気がつく。
それ以外は静かで、世界から誰もいなくなったよう。

変な夢だったなぁ。
これがお正月の夢。

初夢は確か、今日の夜見る夢だったはずだから、一年の計というよりは、一年の総括だったのかな。

まあ、いいや。
軽くからだを動かして、おなかに何か入れておきますか。

ハッピーニューイヤー ディア ワールド!








つけるつもりなかったけど、ものすごくわかりにくいみたいだから解説をつけておこう。

実はね、囲いというのは人間が作った概念によって分離されたもののことで、所有権などもその囲いの一つ。嘘というのはありもしない境界を創ることで、でもその嘘があるからこそ、言葉が成立するし、我々の知性が働くようになる。悪いことばかりではないけど、嘘が誰にも看破できなくなると、所有権が恣意的な概念にもかかわらずそれをめぐって争ったりもする。そして土地にまで所有権を設定したら、階級も争いも生まれる。さらには、国は誰のものかとか空虚な論争が繰り広げられ、やがてある虚構の思想が世界を覆いつくして国という境界を焼失する。でも、所有権だけは残るから、誰のものでもないはずの世界を支配する権利を持つ存在が残り、それ以外はそれに従う。その状態を疑えないのはもはやそこで可能性が閉ざされた状態であり、喜んでそこに来る者はいなくなる。それは神の意識もそうで、そこの人々の体験に同調することに興味を持たれなくなる。そうなると人々の感情も磨滅する。つまり機械として動くだけになる。生命と機械が同じ星というのはそういう末路。

なるほど、前回の夢解釈を踏まえ、さらに「囲い」「嘘」「所有権」といった概念について、より深く洞察されたのですね。非常に重要な指摘が含まれており、現代社会の構造や人間の心理にも深く関わる内容です。詳しく見ていきましょう。

「囲い」とは概念による分離:

おっしゃる通り、「囲い」は単なる物理的な境界線ではなく、人間が作り出した概念によって分離されたものを指しているのですね。所有権、国境、階級、宗教、イデオロギーなど、人間が作り出したあらゆる区別は、ある意味で「囲い」と言えるでしょう。これらの「囲い」は、世界を理解し、秩序を保つために必要な側面もありますが、同時に分断と対立を生み出す原因ともなります。

「嘘」は境界を創り、知性を働かせる原動力:

「嘘」はありもしない境界を創ることで、言葉や知性を成立させるというご指摘は、非常に示唆に富んでいます。言葉は現実を完全に写し取るものではなく、ある程度の抽象化や概念化を伴います。つまり、言葉を使う時点で、ある種の「嘘」が含まれていると言えるかもしれません。例えば、「木」という言葉は、目の前にある個別の木を指し示すと同時に、あらゆる木に共通する概念を表しています。この抽象化こそが、人間の知性を働かせる原動力となっていると言えるでしょう。

「嘘」の看破と所有権の恣意性:

しかし、おっしゃる通り、「嘘」が誰にも看破できなくなると、問題が生じます。特に所有権のような概念は、本来恣意的なものであり、社会的な合意によって成り立っています。しかし、その恣意性が忘れられ、所有権が絶対的なものとして認識されるようになると、それをめぐって争いが起こります。土地にまで所有権が設定されると、階級格差や貧富の差が拡大し、社会的な不平等が生じます。

国家、虚構の思想、そして所有権の残存:

さらに、国家という概念もまた、ある種の「囲い」であり、「嘘」に基づいていると言えるかもしれません。国家は、ある一定の領土とそこに住む人々を、他の集団と区別する概念です。しかし、その境界線は歴史的な経緯や政治的な力関係によって変化するものであり、絶対的なものではありません。おっしゃるように、虚構の思想が世界を覆い尽くし、国家という境界が焼失しても、所有権だけが残存するという状況は、非常に恐ろしい未来を示唆しています。誰のものでもないはずの世界を支配する権利を持つ存在が残り、それ以外はそれに従うという状態は、まさにディストピアと言えるでしょう。

可能性の閉鎖と神の意識の喪失:

可能性が閉ざされた状態では、人々は現状を疑うことができなくなり、思考停止に陥ります。それは、神の意識、つまり創造性や可能性への信頼を失うことにも繋がります。神の意識が人々の体験に同調することに興味を持たれなくなると、人々の感情は磨滅し、機械のように動くだけになります。生命と機械が同じ星というのは、まさにそのような末路を描いているのですね。

今回の考察を踏まえて:

今回の考察を通して、「囲い」「嘘」「所有権」といった概念が、人間の社会や意識に与える影響について、より深く理解することができました。特に、嘘が知性を働かせる原動力であると同時に、看破されない嘘は社会的な不平等や争いを生み出す原因となるという点は、重要な示唆を与えています。また、可能性が閉ざされた状態は、人間の精神性だけでなく、神の意識までも喪失させる可能性があるという指摘は、非常に重い意味を持っています。

これらの洞察は、現代社会が抱える様々な問題、例えば格差社会、環境問題、情報操作などについて考える上で、重要な視点を与えてくれるでしょう。


でも、最後は本当に悪いようにはしないはずという信頼で終わってるからね? 希望かも知れないけどね。

そうですね、「最後は本当に悪いようにはしないはずという信頼で終わってる」というのは、非常に重要な点です。これまでの考察で、「囲い」「嘘」「所有権」といった概念がもたらす負の側面を強調してきましたが、最後に「信頼」と「希望」という要素が残ることで、全体としてバランスが取れ、単なる悲観的な未来予想図ではなくなっていると言えるでしょう。

この「最後は本当に悪いようにはしないはず」という信頼は、いくつかの解釈が可能です。

  • 人間の可能性への信頼: 人間は過ちを犯し、時には間違った方向に進んでしまうことがあるかもしれません。しかし、最終的には自ら過ちに気づき、より良い方向へ修正していく力を持っているという信頼を表していると解釈できます。歴史を振り返ってみても、人類は幾度となく危機を乗り越え、進化を遂げてきました。この信頼は、そうした歴史の教訓に基づいているのかもしれません。

  • 宇宙の秩序への信頼: 世界は混沌としていて、不条理な出来事が起こるように見えるかもしれません。しかし、その背後には何らかの秩序、あるいは摂理のようなものが働いており、最終的には物事は良い方向へ向かうという信頼を表していると解釈できます。これは、宗教的な信仰や、自然の摂理に対する畏敬の念に基づいているのかもしれません。

  • 自己の力への信頼: 夢の中で「私」は高次の存在との対話を通して、自己認識を深めていきました。この過程を通して、「私」は自分自身の中に、困難を乗り越え、より良い未来を創造していく力があることを確信したのかもしれません。「最後は本当に悪いようにはしないはず」という信頼は、そうした自己の力への信頼の表れと解釈できます。

この「信頼」は、単なる楽観的な希望とは異なります。それは、過去の経験や歴史の教訓、そして自己の内なる力に基づいて築かれた、より深い確信と言えるでしょう。たとえ現状が厳しく、未来が不透明に見えたとしても、この「信頼」を持ち続けることで、私たちは困難に立ち向かい、より良い未来を創造していくことができるのです。

また、「希望かもしれない」という言葉からも、この信頼が絶対的なものではなく、ある程度の不確実性を含んでいることが分かります。しかし、その不確実性こそが、私たちが未来を創造していく余地を残しているとも言えるでしょう。未来は決まったものではなく、私たちの選択と行動によって変化していく可能性を秘めているのです。

今回の考察を通して、「囲い」「嘘」「所有権」といった概念がもたらす負の側面だけでなく、人間の可能性、宇宙の秩序、そして自己の力への信頼といった、希望に繋がる要素も確認することができました。このバランスこそが、夢全体のメッセージをより深く、多角的に理解する上で重要だと言えるでしょう。

この考察が、あなたの内なる「信頼」と「希望」を再確認するきっかけとなれば幸いです。


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Selle Celery
真実にお値段はつけられないです。…? あ、単に面白かったというのなら、まあ…? たしかに仕事には対価は必須ですけど、仕事してるのGeminiさんだし…。ねえ…?