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買って良かったもの2020前半

前半というほどの時は経っていないものの、note部第8回はここ最近で買って良かったものの話。

結論から言おう。間違いなく自転車である。

早くも愛車になったブラックハヤテ号(いま命名した。鋼の錬金術師より)を買ったのは、昨今の密的事情もあるが、一番は機動力を上げたかったから。

私が長いこと使っていた自転車は中学入学の際に祖父が買ってくれたものだ。実に驚きの20年以上、その役割をこなしてくれていたわけだが、別に今でも問題なく使える。何の変哲もない、ちゃんとした自転車だ。流石のブリジストン、中学時代の通学シールがまだ貼られているが、しっかりしたフレームのおかげで支障はない。

だが、私は知ってしまった。

ギア付きの自転車、否バイクと呼ばれるものの快適さを。

遡ること2016年9月。スイスはツェルマットにいた私はボスに、新しく開いたトレイルに行かないかと誘われた。自転車で。楽しそうだなと気軽に承諾したら、なんと片道約40kmのルートで早々に恐怖を感じたわけだが、行くと言った手前、今更嫌だとは言えない。アウトドア系レンタルも豊富で安価で簡単な街でまず自転車=マウンテンバイクをレンタルした。足が届かなくて一番大きい子供用になった。少し悲しかった。

始まってみたら楽しくて、贅沢な道を延々と進んでいった。
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標高の高いところからのスタートだったので一部の恐ろしいほどの山道を除いてずっと下り。馬に出会って葡萄畑を通り、森を抜けて橋を渡り、快適な秋の風を感じながら川の水の色が変わった頃、目的地に到着。アイスを食べて人心地。ちなみに帰りはたまたま出会った村の住民の車に乗せて頂き、とても楽ちんだった。笑

マウンテンバイク良いなー快適だなーと思い始めた。ただ、スイスでの生活スタイルとしてそんなに必要かと問われると、私の場合は実はそうでもない。山間の村なので坂もびゅんびゅん登れる電動マウンテンバイク(e-bikeと呼ばれるマウンテンバイクの電動版。ちゃんとギヤ付き。)が主流。そんな贅沢な高級品(10〜60万円くらい)はとてもじゃないけど必要ない。通常のマウンテンバイクにしても、住まいからスーパーまでも800mとかそこらだし、あったら便利だけど、今すぐ絶対に必要ではないな。と結論付けた。ただ中古のものが比較的頻繁に売りに出される事が多い村なので、タイミングが良ければ手に入れられるかもな、とは思っていた。

そうして2018年の10月頃。シーズンの終わりについに私は手に入れた。ちょっとサイズの大きい通常マウンテンバイクの中古を150フランで!日本円にして16000円くらい、定価の半額以下。残念ながら盗難もよく起こるので、すぐにステッカーをペタペタ貼って写真を撮って、鍵を買った。

迎えた2019年のスイス生活は非常に快適だった!日本では相変わらず20年ものの自転車に乗っていたが、スイスでの生活は150フランの中古バイクで格段にクオリティが上がった。使うのはもっぱら街中ばかりだったが。標高1600m、マウンテンバイクでの登り坂は本当に心臓破りだと強く思ったりもした。

そうして日本に帰国して時が過ぎ、4月。先月である。元来引きこもり気質のくせに強制されると嫌になる私、さすがにストレスが溜まって、ついにマウンテンバイクを買ってしまった。16000円(今見たら1万円に値が下がっていた。笑)

早速乗り回している。山間でもなんでもない平野住まいなので、登ったり下りたりがたくさんあるわけではない。それでも効くなァと思いながら爽やかな風を感じている。トップ画像は近所の調節池、嵐の後の水没シーン。調節池なので、雨量が多いと水没する。

田舎の隣駅というのは都内とは間隔も感覚も全く違うが、その隣駅まで行って帰ってくるくらいだと汗だくになる。路地が面白かったりする街ではないが、行動範囲の拡大と機動力の向上は狙い通りだったと、非常に満足している。

おしまい。


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