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大学生のスマホ実験から考えるリモートワークの能率の上げ方

「スマホを触らなくても近くにあるだけで集中力が奪われる」

そんな感じの記事を読んでいてなかなか面白かったので紹介したいと思います。

ただし、この記事が書かれたのは2017年、つまりもう4年以上前なのでちょっと古めです。それでも興味を惹かれたのでしたらぜひ読んでもらえればと思います。

記事の元は以下のもの。


大学生を対象にした実験

アメリカの大学で大学生を対象にして、スマホを使っていろんなパターンを設けて課題に取り組ませてみたそうです。

そのパターンというのが下記のような条件。

  • スマホを画面を下にして机の上に置く

  • ポケットに入れて持たせておく

  • バッグに入れてそばに置いておく

  • 教室の外(隣の部屋)に置いておく

ちなみにスマホは全て「サイレントモード」に設定させてあったとのこと。課題中に音が鳴ったりすることは無いということですね。


こうして取り組ませてみたところ、与えられた課題に対して最も良い結果を出せたのはスマホを「教室の外(隣の部屋)に置いておく」のグループだったそうです。

逆に悪い結果だったのは「スマホを画面を下にして机の上に置く」のグループだったとか。

ここまで聞くと、「まぁそうなんだろうな」とか「近くになんかあると集中力が奪われるよね」で終わるんですが、面白いのはここからで……。


実は脳のリソース(資源)が奪われている?

この研究チームの教授たちが言うには、

「スマホが近くにあることで『だめだ。スマホのことを考えてはいけない!』という意識が働いてしまって、そのことで脳の認知能力の一部が奪われるのです。」

とのこと。

つまり、単純に「スマホが近くにある。触りたいな。ちょっと見たいな」という気持ちになって集中が散漫になってしまったというだけではなく、「スマホのことなんて考えちゃいけない!今は課題中なんだから!」と思うだけで脳の容量のいくつかが失われてしまっている、ということなんですね。

何かを「ガマンしなきゃ。遠ざけなきゃ。」と考えてしまうだけで既に、課題に100%集中するというのが無理だということなんです。


リモートワークで能率を上げるには

よく、

「机の上が片付いている人は仕事ができる」

なんていうことを聞いたりもしますが、こういうこと(上記の教授の話)なのかなって思ってしまいますね。

何かを置いているとそっちに気が取られる、というのではなくそれを我慢しようって思うことによってパフォーマンスが下がるんですね。

これはなかなか難しいですよ。

「リモートワークが増えてから、仕事のための自分の部屋を作った」という人がいますが、分かるような気がします。

家の中っていろんな物がありますからね。まぁ仕事場でもいろんな物を机に置いている人っていうのはいますけどね。

そんなリモートワークで出来ることは……やっぱり、関係ないものはなるべく視界に入らないようにする、ということですかね。

「机の上にスマホを置かない」というだけで多少でも課題への取り組み結果が変わった大学生のように、家の中のどこかにはあったとしても「近くによけいなものがない」というだけで変わってくるんです。

まずは、身の回りの片づけからですかね。


仕事に限らず、「作業にいまいち集中できないなぁ……」と思われている方、環境をごっそり変えるのは難しいので「ほんのちょっとの片づけ」を意識してみましょう。

僕も片付け、がんばります……。


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