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社会人1ヶ月目で、鬱病の薬を飲むことになった話

社会人になって1ヶ月が経った5月、人生で初めて精神科に行った。病院嫌いな自分が、1人で病院に行くということに対して「大人になったなぁ」なんて思いながら、重たい足を進めた。病院の先生は優しかった。でも診察代は高かった。話は聞いてくれたけど、なぜだか大嫌いな注射もされたし、話しただけで根本的には何も変わってはいない。

別に薬が欲しかった訳ではないが、薬を飲むように勧められた。優柔不断な僕は、半ば流されるままに、薬を飲んでみることにした。まあ、(病んで)死ぬくらいなら薬でも飲んでやるかと、そのくらいの気持ちだった。

貰った薬は、鬱な気持ちを抑えるものと、睡眠薬。と別で、ADHDの薬も貰ったが、これはまた別の記事で書こうと思う。

僕は病むと、"死にたいの領域"まで落ちてしまうような人で、死ぬのは正解ではないと分かっている。それでも、何処からともなく死んでしまおうという気持ちが湧いてきてしまうような人だ。

大学生の頃は、病めばそこまで落ちないように、2つ隣の部屋に住んでいた親友の部屋に逃げ込んだりしていた。それが社会人になって、配属ガチャにより親友や友達の元から飛ばされた僕は、助けを直で求められるような人が周りにいない。

社会人になってたった1ヶ月で、死にたいと思ってしまうところまで病んでしまった僕は、命の危機を感じ、意を決して人生で初めての精神科に行ったのだ。

家に帰ってすぐに、睡眠薬とうつ病の薬を飲んでみた。すると驚くほどに効果があった。まず、うつ病の薬に関しては、これだけ言葉を綴るのが大好きで、言葉が嫌というほど頭に浮かぶ僕が、全く言葉が浮かばなくなり逆に困ってしまうくらい、効き目があった。この人は今何を考えているんだろう?とか、何でそう思ったんだろう?とか、そういうことが普段は無意識的に常に浮かぶ。でも薬を飲んでからは良くも悪くもそんなことが頭に浮かばなくなった。不安ではないというか。ただ、本当に効き目が良いから、それはそれで物書きとしてどうなのかと思い、今では薬は飲んでいない。

睡眠薬に関しても同様で、初めて飲んだが、本当に意識が飛ぶというか、視野が狭くなりピントが合わなくなる。気づいたら朝だ。改めて薬の凄さを感じた。

心配だったのは、だんだん、「薬があるからいいや」と薬に逃げるようになっていたことだ。眠れないけど、薬があるからいいや。メンタルやばいけど薬があるからいいや。と、薬を大きな頼りにしてしまっていたのが今考えれば恐ろしい。

今では薬は、このままだと死んじゃいそうだなという時の最終手段として持っている。それ以外は、違う逃げ方を模索している。最近は、ジムに行き始めた。ジムに行くようになってから眠くなるのが早くなった。いろんな手段を模索して、自分に合った逃げ方もいうのを見つけるのが大切だと感じた。


(終



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