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世界感を作り上げるのはお店の外装や内装だけではない《販売力向上講座note》
*こちらは無料記事です
こんにちは。接客販売トレーニング&コンサルティング事務所 kocori(ここり)代表の坂本りゅういちです。今回の記事はこんな内容です ↓
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■世界感は小さなところから
お店には、そのお店ならではの世界観が存在しています。
ブランディングと言い方を変えてもいいかもしれませんが、お店特有の雰囲気のようなものがあるのです。
アットホームなお店。
スタイリッシュなお店。
高級感のあるお店。
下町風情を感じるお店。
お店(ブランド)の数だけ、世界観は存在しています。お店の外装を見ると、何となく世界観もわかりますよね。
今、原稿を書いている僕の目の前にはスターバックスがあるのですが、木目調の外装で、温かさを感じさせるとてもわかりやすい外装です。
しかし、世界観を決めるのは何も外装だけではありません。
お客様は、もっと小さなところからも世界観を感じ取るのです。
先日、あるメガネ屋さんで買い物をしました。
外装から楽しそうな雰囲気のお店で、すごく親しみを感じるお店です。
メガネを買ったことのある方ならわかると思いますが、商品の特性上、詳しい説明が必要になります。
「このレンズは〇〇なので…」みたいな、注意喚起も含めての話です。
普通はレンズのカタログのようなものを見せたり、パンフレットなんかを使って説明します。いわゆる販促資料ですね。それが当たり前だと僕も思っていました。
しかし、そのメガネ屋さんの販促資料はおもしろいものでした。
手書きの絵本仕立てだったんです。
パンフレットなどとは違って、レンズの写真があるわけでもなく、詳細な数値が載っているわけでもありません。
ですが、色鉛筆で書かれたその説明書きはとても親しみを感じて、思わず目を奪われて説明に聞き入ってしまいました。
聞くと、お店の雰囲気に合わせて、スタッフのみんなで手書きしているのだとか。
これこそが、『世界観の演出』です。
誰もが「そんなもんだろう」と当たり前に思っているような部分でも、世界観を演出できるという好例ですよね。その積み重ねがあって、このお店全体の世界観は作られています。
例えばですが、ものすごく高級感のあるお店があります。
店内にはシャンデリアがあり、どこを見ても整理整頓が行き届いていて、スタッフも全員スーツでバッチリ決めている。
そんなお店で、クレジットカードのサインをするときに、3本100円で売られていそうな安っぽいボールペンを渡されたらどう感じるでしょうか?
たったそれだけのことでも、世界観はぶち壊しです。
世界観を作り上げるのは、内装や外装だけではありません。
そのお店で働くスタッフ、小さな小物、POP、手書きの説明書、全ての要因で作り上げられるものです。
あなたのお店はどんな世界観ですか?
その世界観をぶち壊しにしてしまうようなものはありませんか?
逆に何があれば、より世界観を演出できるでしょうか?
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