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Photo by
yuriponzuu
何かしらの圧力
朝。会社の更衣室で社服に着替え、さて働くべえと一歩踏み出したところで、他部署の女性と目があった。と同時に「金曜日は本当にすいませんでした」と謝られた。
その姿は大奥の女中のよう。腰を落とし、上目遣い。加えてお目目きゅるるん。
え、そんなに謝られる?何か言ったっけ、私。
きゅるるんさんの話を聞いているうちに、ああ、あれかと思い出す。
確かゴミの分別が悪いので、注意したんだった。
ただ、きゅるるんさんにでは無く、きゅるるんさんの所属する部署全体に注意したのだ。
もしかして、週末の間ずっと気にしていたんだろうか。じゃないとこのバンビモードはあり得ないだろう。それは申し訳なかった。
・・・
でもなあ、、きゅるるんされてもなあ。
ここは、イイのよ気にしないで!かしら。
ううん、私も言い過ぎたわ、ごめんなさいね、かしら。
面倒だ。
さらっと、またお願いね。と全方面に適当な感じの返答を笑顔と共に返して職場に向かったが。
ふう、私もそろそろ居るだけで、怖い重い存在になってきたのだろうか。
確かに注意される側から、注意する側になっては来ているけど。色々と気をつけよう。
それにしても、あの上目遣い。私には効果ゼロだけど、フラフラっとなる人はいるんだろうか。いたんだろうか。そっちの方が少し気になる。