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礼節がもたらす2つのメリット組織
コストコの創業者、ジェームズ・シネガルは小売業にとって顧客と従業員は株主よりも重要だと考えているそうです。
彼は自らこまめに店舗に足を運び、そこで働く人たちに挨拶をし、感謝を伝えるそうです。また、会社としても従業員を尊重し、その努力に報いるために従業員の給料は平均1時間あたり20.89ドルにしました。
これはライバル店であるウォルマートに比べて65%高いそうです。
それだけではありませんが、シネガルは従業員を大切にすることについてこんなことを言っています。
「12万人の忠実な大使がいるようなものだ。彼らは外部の人に絶えずコストコがいかに良い会社かを話してくれる。それで他社よりもはるかに優位に立てる」と。
また、ニューイングランドの食料品店チェーン、マーケット・バスケットのCEO、アーサー・デモウラスは同社の2万5000人の従業員、大半の名前を覚え、行く先々で出会った従業員一人一人に心のこもった挨拶をしていました。給料などの制度としても「シネガル」同様に従業員を深く尊重したものでした。
そして、彼がCEOの立場を追われることになった時には何千人という従業員と顧客たちがデモ行進をしてデモウラスを支持する姿勢を明らかにしたのです。
結果、彼は会社の経営権を奪い返すことができました。
これらの実例は、リーダーには全員に対して「平等」であることと全ての人に「敬意」を払うことが大切であるということを教えてくれています。