痛みの言い表し方
痛みの伝え方って大切だと思います。自分の経験則で推測することしか出来ないからです。それに同じ刺激に対しても、痛みの感じ方は人それぞれだから、人の痛みをわかってあげることも難しいです。でも、理解してくれないと怒りたくなっちゃいますよね(笑)痛みを表すことは、薬の効果があるか評価することにも繋がります。なので、漠然と伝えるのではなく、他の人にわかりやすく伝えることが重要だと思います。
伝えるためには①いつ痛いのか②どこが痛いのか③どの程度痛いのか伝えることが重要です。
①いつ
例えば動かすと痛い、じっとしてても痛い、動き始めに痛い、朝起きた時に痛い、疲れると痛い、などです。脊椎関節炎では、運動によって軽快、安静や同じ姿勢で悪化、夜から明け方にかけて悪化するという特徴があります。私の場合、診断がつくまで、整形外科でリハビリをしていた時期がありました。不思議なことに、リハビリをやっている時は困っている程の痛みが出てこないのです。リハビリには徒歩30分程度かけて歩いて行っていたので、そのことが影響したかもしれないです。理学療法士さんに上手く痛みが伝わらず、もどかしかったことを覚えています。一方、朝起きる時の痛みはとてつもなく、支えがないと起き上がれせんでした。なので、朝のゴミ出しが苦痛でなりませんでした。怪我だったら、動かすと痛いことが殆どです。運動によって軽快する痛みというのが、自分にとっては新鮮で、その表現の仕方は、脊椎関節炎という、疾患を知ってから知りました。
あとは、いつから、ということも伝えましょう。何か痛みの契機になることはあったのか無かったのか、わかると良いと思います。
②どこ
部位については過去の記事を参照下さい。
③どの程度
手っ取り早いのは、マックス10痛いとするとそのうちのどれくらい痛いかを伝えることです。
痛みにはスケールというものがあって、医療者はスケールを用いて痛みを評価しています。なので、それを用いて痛みを伝えると、治療が妥当なのか評価してもらえます。痛みのスケールは下記のようなものがあります。
・NRS
・フェイススケール
・VAS
・VRS
NRSは痛みを0(まったく痛くない)から10(これ以上無い痛み)の11段階で伝えます。先に述べたものです。
客観的に見る時はフェイススケールを使ったりもします。
また、強直性脊椎炎では独自で評価の項目があります。これは膠原病内科にかかって初めてみたものでしたが、自分的にはこれだー!というしっくりくる感じが凄くて感動しました(笑)膠原病内科の受診の都度、これを記入して前回の受診からの経過をお話しています。脊椎関節炎の痛みのチェックシートはこちらです↓
どうでしたか?
是非、痛みを正しく伝えて、正しい診断の元適切な治療が受けられることを願っております。